【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

白い妃

2011-12-25 17:11:17 | 薔薇の追憶





炉辺荘の人々は空しくクリスマスの雪を
待ち望んだ。(中略)
だんだんと午後の時間が経って行き、
みんなが雪なしの、すすだらけの 『緑』 の
クリスマス
でも仕方がないと諦めかけた時、
誰かが窓の外を見た。
すると羽根のように大きな白いものが
降って来たのが目に入った。
「雪だ! 雪だ! 雪だよ!
やっぱり ホワイト・クリスマス だね、母さん」
と、ジェムが叫んだ。
               【「炉辺荘のアン」 第13章】


【移り目の刹那】


   クリスマスの朝は、こんな空で迎えました。
  何もなかったサフラン色の空に、いつの間にか黒い雲。
  
   そして・・珊瑚色に染まったかと思うと見る見る間に厚い雲に。
  かと思うと今度は、その塊(かたまり)が崩れ・・。
  久し振りに “移り目の刹那 というものを堪能させて頂きました。
  
   クリスマス寒波襲来との事で 「ホワイト・クリスマス」 を期待したのですが、
  こちらは、やはりと言いますか・・『緑』 のクリスマス。
  冬日和が続きます。

   ところで、目の上のたんこぶだった? 
  三島由紀夫作 【「暁の寺」~「豊饒の海」第3巻】。

   その第3巻を読了したとなれば、
  第4巻の 「天人五衰」 には何ともスムーズに入れます。

   そこには “身を乗り出して来る刹那
  なんて表現も。面白いですね。


   さて、一昨日の蕾の薔薇。今日は、ここまで開きました。
  まるで、クリスマスに合わせてくれるように。

   雪のホワイト・クリスマスこそなりませんでしたが、
  薔薇のホワイト・クリスマスは、滑り込みセーフ。
  ~なんて。何の関係もありませんけれど。