
【サフラン色の薄暮の空】

これが 『もの寂しい家』 ・・・ 夢に描いていた暗い、いかめしい、 櫓や小塔の聳える館であろうか、これが! それはかつては白く、 今は汚れた灰色の大きな家だった。 そちこちにかつては緑色だった 鎧戸がはずれかかっていた。 (中略) それは住み古してくたびれた 古家に過ぎなかった。 【「炉辺荘のアン」 第38章】 |


その後、日の出と共に太陽燦々。
今日も良いお天気~♪
と思いきや、どこから現れたのか
写真のように黒い雲が・・。
それでも晴れは晴れ。
(なんだそうです)
~昨日のお天気ニュースから。
雲の裂け目から顔を覗かせた
太陽は大層優しく、穏やかです。
雲に覆われた陰気さとは対照的に。
~なんて長々と記してしまいましたが、その後はそんな心配が嘘のような青空に。


何枚かありますので、その続きを。
又々、“家” にスポットです。
それも骨董的な大層、古い家。
先日は大きな桜の樹があり、
趣きのある家の解体作業を
目(ま)の当たりにした私。
少なからず、ショックを
受けたものです。
しかしながら同様に古い
洋館建てのこちらのお宅。
未だに実在している事にホッ!
しかも木の窓枠だったものが
サッシに変わって。
代は変わったようですが、
このお宅を維持して
いらっしゃる事に感激。
植栽も手入れが施されています。一方・・。

最初は、こんもり薄紅色に染まったものが、
遠目にも鮮やかで・・思わず惹き付けられました。
結果は 「山茶花(サザンカ)」 の乱舞。そして 「主」 のいない家。
所謂(いわゆる)、ナン 言う処の 「もの寂しい家」 ですね。
(エミリー は 「失望の家」)
人里離れた場所ではありません。
駅間近の、マンションや戸建ての混在した場所。
でもそこだけは時間が止まったような・・明らかに異質な空間。
もの寂しくもあり、もの悲しくもありますね。