【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

愛の証の白い花

2009-02-18 17:17:17 | 香る庭の花綴り


   今日は、どうやらこの冬、一番の
  寒さと言うのは本当のようです。

   起床時の居間の温度は9度。
  この冬に限っては、10度を下回った
  事などなかったのですから。

   それでも、こんな美しい朝の空を
  迎えました。尤も、この写真を撮った
  後、地震がありましたけれど・・。

   初め、カッ、カッ・・と硝子が揺れ、
  アレッ・・? と思ったものです。

   大きいのが来るのかな・・? と、一瞬思いましたが、すぐに治まりました。
  あれで震度1位だったでしょうか・・? どんな地震でも地震って、イヤですね。

   「・・・三色すみれとかえで林の羊歯しだを一杯に挿しましょうね。
  それから、あなたのあの3本の立派なピンクのゼラニウムをどこかに
  飾りたいんだけれど・・・」
                     【「炉辺荘のアン」 第34章】

   昨日、街に出掛けたついでに、
  ホームセンターに寄ってみました。

   そこで2年越しの恋人? 【羽衣ジャスミン】
  の苗に出会い、早速求めて来ました。

   香りが良くて、素敵な花なんですよね。
  昨秋も、この苗を求めて、
  何度お店に足を運んだ事か。

   売っているのは、今の季節だったのですね。
  何だか私って、そのつもりで出掛けると、
  お目当てには、なかなか辿り着かないようです。
  いつも巡り合うのは、偶然。

   そうそう、憧れのリラの木の紫色にも・・。
  去年、白い花の咲くリラの木は、これも偶然、見つけて求めたのですが、
  昨日のそれは、あまりにも大きくて、立派な木でした。
  
   車でないと持って帰れませんので、渋々諦める事にしましたが、
  もう植える場所もないのでした。

   話が前後してしまいますが、前述の 「羽衣ジャスミン」、
  インドでは、若い女性の髪の毛に編み込んで愛の証とする・・なんて、
  ロマンティックな風習もあるそうですね。

   jasuminm (ジャスミン)は、アラビア語の 「yasmin」(マツリカ) の名に
  由来するのだとか。このマツリカも漢字で書くと、「茉莉花」(まつりか)。

   漢字ですと、こんなに素敵な文字になるのですね。
  この素敵な名前の花と、素晴らしい芳香で、クラクラッと、なりたいものです。

   ところで、↑ のアンの言葉・・。三色すみれは、花瓶に挿しますが、
  ゼラニウムは、まだ一度もありません。
  なぜだか分らないのですが、挿すなんて考えた事もなかった花でした。

   一年中、咲いている花ですのに迂闊(うかつ)でした。
  これでしたら、花のない時期も楽しめますものね。

   そして、この花は、夏の暑さを和らげてくれる・・なんて記事も以前、
  読んだ記憶があります。そういう事でしたら・・何と有り難い花なのでしょう。
  知らぬは・・ですね。

二つの花びらが舞った日

2009-02-17 18:38:08 | 四季のスケッチ


 


   今日は時折、風花の舞う寒い一日となりました。
  午後6時現在の、PC表示上の気温が、5度なのですから、
  昨日の気温とは、雲泥の差になっています。

   起床時には、屋根に薄らと雪も降りていました。
  でも不思議な事に・・朝は、それほど寒さは感じません。
  生憎、温度計を見るのを忘れてしまったのですが・・。

   そして、ご覧のように・・今朝も空がありました!
  澄み切ったいつもの空が、そこにあると、ほっとします。

   おまけに南の空には、「有明の月」 も優しい顔を覗かせていて・・
  嬉しさも倍増です。今日は、「下弦の月」 なのですね。
  今宵は、どんな顔を見せてくれるのでしょうか。

   ところで今日は、いつにも増して
  肌を刺す風が冷たい一日でした。

   おまけに前述の如く、風花も舞います。
  そんな日なのですが・・。

   今日も出掛けた帰り道、廻り道。
  足は、いつものリラ版 「恋人の小径」 に
  どうしても向ってしまうのです。

   つい2か月前、その葉っぱを黄色に
  染め、あの落葉を舞い踊らせた銀杏の
  木は、見事に枝だけ・・。

   勿論、近付いて良く見ますと、もうしっかり新芽を用意しています。
  その葉っぱを、今度は緑に染めるのも、もうすぐですね。

   “夢見るような、そこはかとない神秘的なヴェールのような
  冬の黄昏が、グレン村の上に立ち込めていた。”
  
                                        【「アンの娘リラ」 第18章】

   “あの喋ったり食べたりしている人達の後ろに立ち、
  影の衣装をつけ、星の目をした美しい婦人のように、
  夕闇が静かに庭や丘に忍び寄るのを見た時・・・ 略 ・・・”

                                      【「エミリーはのぼる」 第1章】

   『アンの世界』 の黄昏は、それは、それは美しいようです。
  ↑ のような記述を何度も目にします。私にとっての黄昏の一番美しい時・・。

   それは、以前にも記したと思うのですが、2月の今の季節です。
  ある思い出と絡まって・・? の事ですが・・。

   もう日も長くなって来ました・・。でも、夏とは違う・・浅い春の黄昏。
  希望がそこはかとなく・・見える季節だからかも知れません。

早春の奇跡

2009-02-16 17:25:55 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   今日も、起床時の気温は15度。
  暖かい朝を迎えました。

   ただ、その空は・・。
  起床時こそ真珠色でしたが、今日は
  空がある!! 青空になりました。
  そして白い雲・・。

   この当たり前? な事が、
  やけに嬉しいのです。

   でも同時に、当たり前でない事も、
  知った気がします。

   晴れているのに、空がない重苦しさ。
  不快感。もし、それがこの先、ずっと続くとしましたら・・。
 
   こんな空がある事が奇跡に・・なんてならない事を祈るばかりです。
  将来、そういう事が起こらないとも限りませんものね。

   本当に、真剣に地球環境の事を考えなければ・・なんて、
  思ったりしたものです。

   ただ、今日は風が吹いています。それも北風。
  まださほど寒さは感じませんが、これから寒くなるのかも知れません。

   “・・・風のおばさんが、森や庭で気の狂った、
  魔法使いのおばあさん のような金切り声を
  張り上げるのを聞いているのは楽しい。”

                                        【「エミリーはのぼる」 第2章】

   『アンの世界』 は、言うまでもなく、相当な風が吹くようです。
  以前の、“がみがみおばさん” 程度でしたらまだしも、
  今度は、気の狂った “魔法使いのおばあさんの金切り声” なのですから・・。
  それに比べれば、こちらの風は可愛いものですね。



   さて、いつもの事ながら前置きが
  長くなってしまいました。

   ここで、気分をガラリと変えまして
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』 の
  開店と致します。

   まだまだ、バレンタインのチョコが、
  残っているうちに・・という訳です。

   従いまして今日は、チョコ付き・・と
  いうのは、いかがでしょう。~なんて。

   カップは、今日も萩焼です。
  土物でありながら、春らしい色合、風合は、これを置いて他にはない気がします。

   それに使えば使い込むほど、その色も
  艶も・・味わいも増して来ますものね。

   そして、これも、ティーベル代わりの土鈴。
  丁度、梅の季節という事で梅の絵柄の物を。
  
   音色は、さほど響かず、くぐもった音です。
  「カラ、カラ、カラ・・」 と鳴るのは九谷焼。

   ところで、こうして書き込みながら今、気付き
  ました。この土鈴と同柄のカップのある事に。
  
   でも、仕方ありません。
  探すのだって一苦労ですもの。
  これを読んで下さっている皆さんは、もう既に、
  ご存知ですよね。「珈琲が入りましたよ~!」        

白い太陽

2009-02-15 15:55:35 | 四季のスケッチ


   今日は、朝から太陽が出て、いいお天気です。
  でも白い空、白い太陽。そう、黄砂です。

   白い空が、曇りならいいのです。晴れていますのに・・。
  こんな空になったのは、一体いつ頃からでしょう。

   そして又、こんな日は、朝の空を眺める喜びも失われてしまって、
  悲しくなります。空の写真を撮る気にもなりません。

   それにしても、昨日の暖かさは・・。
  今日は平年通り? の(それでも起床時、13度ですから暖かいのでしょうが)
  気温に戻り、ほっとしています。

   ここまで書き込んで、ふと以前に読みました・・
  どなたかのエッセーが、浮かんで来ました。

   “私達日本人は無理矢理、
  その季節に統一しようとしているのではないか・・?
   冬は、こう・・春は、こう・・そのために、
  それに合うような体質が作られて来る・・・・・”


   確か、こんな内容だったと・・思います。
  あるいは、そういう事もあるかも知れませんね。
  でも、温暖化現象が進んでいるのは事実ですし、頭から離れないのも事実です。

   “・・・窓の一つから月が自分の方を覗いているのを見た――
  ゆったりとした美しい月であった――”
           【「丘の家のジェーン」3.】

   それでも昨夜は休む前、東南の空にお月様を見る事が出来ました。
  少しずつ位置を変えながらも、律儀に? 輝いてくれているお月様・・嬉しくなります。

   そう言えば、17日(火曜日)は、もう 「下弦の月」 なのですね。
  有り難い事に、角度的には ↑ 描写さながらの、眺めながら眠る・・なんて、
  大層ロマンティックな事も、出来るようになって来ました。

   “・・・楽しい親しみ深い
  家々が花に囲まれており、
  花は側を通ると、
  「ごきげんいかが?」 と
  声をかける。
  木々は手を振り、黄昏時
  には窓が目くばせする。・・・”
        
          【「丘の家のジェーン」 1.】

   いつの間にか 「三色すみれ」(パンジー)が、
  どの家からも、愛らしい顔を覗かせるようになって来ました。
  本当に三色すみれって、そんな親しみ深さがありますね。

   『不思議の国のアリス』 では見事に、擬人化されていましたっけ・・。
  特に私は、 のような、青い花が大好き! 

   そう思って眺めると、何とも楽しい花です。
  そうそう、もう一回り小ぶりの、これこそ 「すみれ」 のヴィオラも、可愛いですね。

セピアの微笑

2009-02-14 15:55:15 | リラのお気楽ユメ日記


   今朝の起床時の気温は、
  何と17度。

   日本列島は一体、どうなって
  しまったのでしょう。

   又々、今何月・・? 状態です。
  暖かいのは嬉しいのですが、季節の
  先取りだけは、したくありません。

   それでなくても、最近、週末ばかり
  のような気がしていますのに・・
  (1週間の早いこと!)
  いくら何でも困ります。
  
   おまけに今日は、風も吹いています。暖かい風。
  そう言えば、「春一番」、こちらでは昨日、既に吹いたそうですね。
  全然、気が付きませんでしたが・・。

   “・・・レベッカ・デューが、
  あたしの事を子供じみていると考えているのが分かっていますの。
   でも、ああ、ギルバート、あまり大人になり過ぎたり、
  賢くなり過ぎたり ―― いえ、あまり、年を取って、愚かになって ――
  妖精の国 へ行かれない、という事のないようにしましょうね。”

                                      【「アンの幸福」 最初の1年 11.】



   今日は、「聖バレンタインデー」 ですね。
  以前にも記しましたが、私はバレンタインデーを楽しんでいます。
  と言うより・・単なる記念日好き、だけなのかも知れませんが・・。

   チョコを贈っても、贈らなくても・・この日だけは、夢見ていた頃を思い出したいですし、
  ちょっと背伸びして、普段はあまり口にした事のない高級チョコを、
  自分のために用意しても、いいのですものね。

   これって、完全にお菓子メーカーの商業戦略に乗っかっていますね。
  でも、アンも言っていますが、年取っても妖精の国へ行きたい私としましては?
  仕方ありません。

   義理チョコなんて言葉は好きではありませんが、
  深い意味を伴わない、プレゼント・・というのも、偶(たま) にはいいですよね。
  女性から男性に堂々と渡せる日というのも・・。

   ところで、チョコレート菓子って、『マゼ』 の 「プラズリン」 を初めとして、
  ゴマンとありますが、一番有名なのは何と言っても、「ザッハトルテ」 でしょう。

   あんずのジャムを塗ったチョコレートケーキですが、
  1度だけ頂いた事があります。

   その時は、ただ甘いだけの印象しかありませんでしたが、
  世界で一番美味しいケーキだそうですね。

   もう一度、ゆっくり味わって頂いてみたいです。
  そう、ウィンナ・珈琲と一緒に・・。

春に佇む梅の花

2009-02-13 17:03:17 | 四季のスケッチ


   今朝は、一面真珠色の空になり
  ました。そして、ボ~ッとした太陽。

   いつもの日の出の煌めき、輝きは
  ありません。今にも降りそうで
  降らない雨。それにしましても・・。

   昨日の白い景色。
  “白” と言いましたら、純白、美しさ・・
  と言ったイメージですのに、黄砂で
  白い・・なんて、たまりません。

   ロマンティックのかけらもないでは
  ありませんか。
  ~なんて、お天気の愚痴は、この位にして置きましょうね。

   こんな空ですが・・今朝は、やけに小鳥の囀(さえず)りを耳にしたものです。
  庭に2羽ほど降り立ちもしましたが、窓硝子を開けただけで逃げて行ってしまいました。

   そっと開けたつもりでしたのに・・敏感な小鳥たちです。
  でも、この小鳥たち、真っ先に春が近い事を感じているのかも知れませんね。

   そうそう、春と言えば、冒頭の写真の 「白梅」。 
  これこそ、春の兆しをいち早く感じると、他の花に先駆けて花を咲かすのだそうですね。
  そして馥郁(ふくいく)たる香り・・。

   万葉集の時代には、この白梅は殊の外、好まれたそうです。
  歌に詠まれた数も、「萩」 に次いで多いとか。その素朴さゆえに・・でしょうか・・。

   でも、何となく分かる気がします。
  梅は桜に比べ、咲くのも散るのもゆっくりですものね。その分、おとなしやかな・・。

   平安時代に入りますと、今度は 「紅梅」 に人気が移り又、
  「桜」 の人気もぐっと増したと言います。
  それでは、その 「梅」 を詠んだ句を少々。

「白梅に╱あくる夜ばかりと╱なりにけり」     ~与謝蕪村 
「白梅や╱ひと南を╱憧れぬ」
         ~石川啄木 
「大空は╱梅のにほひに╱かすみつつ          
   曇り果てぬ╱春の夜の月」
         ~藤原定家 


    こちらの花は、庭のセージを
   ドライにしたものです。

    オーストラリア土産のスウェード
   革の水筒? に挿してみました。

    頂き物で何に使おう・・なんて思って
   いましたから、丁度良かったです。
  
    取り敢えず、ここに下げていますが、
   いずれ、ちゃんとした所に・・と、
   思っています。   

セピアの宝石

2009-02-12 17:00:00 | リラのお気楽ユメ日記


   今朝は、こんな “白い朝” に
  なりました。霞とは違いますし・・。

   “まさか黄砂・・?” その一瞬、
  胸を掠めた不安が現実になりました。
  
   お昼のニュースで、今年初めての
  黄砂だと。そう言えば・・。

   いつでしたか、その黄砂を幻想的だ
  なんて記した、苦い経験があります。

   今朝の目覚めも殊の外、
  寒いものでした。

   でも、やはり・・気温は、昨日より高いのです。
  どうやら私の感覚、おかしくなってしまったようです。
  その代わり、日中はぽかぽか陽気になりました。

   さて、映画の後と言いますと・・。
  しかも琴線に触れたものですと、 必ずその余韻にどっぷり浸ってしまう私です。

   ましてや昨日のような音楽映画ですと、
  その音楽も映像と重なりますから、一層強烈です。

   絶対音感とまでは行きませんが、私の場合も、ある程度音符で鳴ってしまいますので、
  余計に、深く、脳裏に刻みつけられてしまうのかも知れません。
  ある意味、哀しい習性です。



   ところで・・。昨日、朝一番に映画に行った理由。
  去年も行きましたが、伊勢丹の 【サロン・ド・ショコラ】 に・・と、
  思ったからなのです。でも・・気持が萎えました。(リンク記事は一昨年)

   「デメル」 のチョコでしたなら・・地元のデパートにも、確かあった筈です。
  そう思って行ってみますと、何と大好きな 「ゴディバ」 のチョコまでありました。

   勿論、普段は置いてありません、(尤も、イカリヤスーパーにはあるのですが)
  何だか昨日は、無性に早く家に帰りたかったものですから。

   夢のある買物のチョコレートだって、こうなのですから、
  映画の効力はいかに・・と、いった所なのでしょうか。

   それにしましても、 映画って、これも不思議なのですが、
  観なければ観ないでも済むものですね。ところが一旦、観始めますと・・
  もう次を楽しみにしている始末です。

   そうそう、このベルギーの名高い「ゴディバ」のチョコの事。
  イギリスの名高い、伯爵夫人の名前に因んだものである事をご存知でしょうか。
  時は、中世の11世紀。中部イングランドの町、コヴェントリー。

   この地方の領主レオフリック伯には、ゴダヴィアという、美しいだけでなく、
  賢くて心の優しい妻がいたそうです。領民からも領主以上に慕われ・・
  詳しい事は、ここでは省きますが、興味深いエピソードも残されています。

   さて、チョコレート・・。昨日早速、“ジュリアンの君” に差し上げました。
  彼は今月で終わりとの事で、次の方と一緒に来られましたので、その方にも・・。
  そんなこんなで、もう一度買いに行きませんと・・。

映画 「言えない秘密」

2009-02-11 16:16:16 | 映画の香り


   思わず寒い! と、
  思って目覚めた今朝。

   今日こそ、きっと10度を下回って
  いるに違いないと・・。

   それなのに意外や意外、11度。
  どうやら身体も、この所の暖かさに
  慣れてしまって、正しい判断が
  出来なくなってしまったようです。

   そんな中、地元の映画館に、
  映画 『言えない秘密 不能説的・秘密』 が、
  掛かりましたので観て来ました。

   “レディスデイ” という事で出掛けた訳ですが、休日の一番最初の時間帯・・
  最初は、私一人だけ。どうなる事かと思いましたが、始まる頃になって、
  何とか人が集まりました。それでも、10人弱位でしたでしょうか・・。

   チラシで見た時は、韓国映画? 
  なんて思ったものですが、
  台湾映画です。何だか新鮮。
  
   冒頭の写真からも想像出来ます
  ように、音楽学校を舞台にした、
  青春ラブストーリーです。

   音楽学校、転校初日。
  天才的なピアノテクニックを持つ、
  シャンルン(ジェイ・チョウ)は、
  取り壊しが決まっている、
  古い校舎の片隅でピアノを弾く、シャオユー(グイ・ルンメイ)と出会います。

   一目で惹かれ、恋をするシャンルン。学校からの帰り道、自転車の二人乗り。
  二人で行ったレコード屋。二人で奏でるピアノ。連弾だったり、二台のピアノだったり・・。
  夢のような時間が流れます。

   喘息で学校を休みがちな、シャオユーを心配するシャンルン。
  でも、彼女には誰にも言えない秘密があったのです。

   シャオユーは母親と二人暮らし、シャンルンは父親と・・の事でしたので、
  実は兄妹? なんて思いましたが・・これは少し韓国ドラマの見過ぎ? ですね。

   最後は思ってもいなかった結末になりましたが、
  美しいピアノの旋律に包まれ、アッと言う間の102分でした。

   なお、この映画は主役のシャンルンを演じた、ジェイ・チョウ自身が卒業した学校との事。
  監督、脚本、音楽、主役と・・一人四役をこなしているのですね。
  ピアノ演奏も、本人自身のものだそうです。

   ところで、今日の映画を観て感じたのですが、台湾の女性も美しいですね。
  それも清楚な美しさです。見慣れている? 韓国映画の女性とも違うものを感じました。      
  
  


“あいうえお” 美人

2009-02-10 16:16:16 | 心の宝石箱


   夜のうちに降った雨は、
  朝には上がっていました。

   起床時の居間の温度は、
  13度ですから暖かい朝となりました。

   おまけに、ただでさえ澄んでいる、
  冬の空気が雨に洗われ、ピカピカ
  光っています。それにしても・・。

   眠っているうちに降ってくれるなんて、
  何と有り難い雨なのでしょう。

   “ジェーンは暫く横になった
  まま窓の外を眺めていたが、どんよりした灰色の空と
  古木の梢が風と闘っているのが見えるだけだった。
   北側の窓の下には今なお薄汚れた雪の土手が残っているのを
  ジェーンは知っていた。
  世の中に薄汚れた雪ほど侘しいものはないと考えた。
  こんなみすぼらしい冬の終わりは嫌いだった。・・・”

                                           【「丘の家のジェーン」 8.】

   昨日に引き続き、『アンの世界』 には珍しい描写です。
  でも、白銀の世界が美しければ美しいほど、祭り後? の舞台裏は・・
  得てしてこんなものなのでしょうね。
  ただ私などは、“雪解け” なんて言葉自体、ロマンティックに響くのですが・・。



   さて、昨日、夏樹静子著 『クロイツェル・ソナタ』 を読了した私が取り出したのは、
  ガラッと変わって・・ちょっとアンティークな表紙が懐かしい、この本です。

   題して、『あなたの美しさを引きだす本』。
  「美の崇拝者」 の私としましては、結構、手元に置いて眺めて? います。
  (読んだからと言ってどうなるものでもありませんが・・。)

   これには、次のような事が書かれています。
  まず、今日のタイトルにも拝借してしまいました、「あいうえお美人」

    ―― 挨拶上手で ―― いつも褒め上手  ―― 麗しく装い 
   ―― 笑顔絶やさず  ―― 女らしい人”


   基本は、愛、美、礼、和 の心だと言います。
  ここでの美しさは、肌が綺麗とか身なりが綺麗とかいった、表面的なものではありません。

   「美」 とは、羊が大きいと書きます。
  この漢字の成り立ちにも意味があり、「羊」 とは奉仕とか献身という意味があるとの事。
  つまり愛の心が大きければ、大きいほど美しいという事なのだそうです。

   ここでも漢字の持つ凄さについて、改めて考えさせられます。
  初めにも申しましたが、ちゃんと意味があるのですものね。

   それには、先ず立ち居振る舞いでしょうか。
  手始めに姿勢から。

   “頭真っ直ぐあご引いて 視線は遠く水平に 背筋伸ばして胸を張り 
  両腕真横に指先揃え お腹を引いて両足揃え 天地と我と一直線”

折節の移り変わりの中で・・

2009-02-09 17:17:17 | レトロ(素敵)な空間~散策


   春が立って5日目。
  昨夜から今朝にかけて冷えたこと!

   ところが空の神様は、
  こんな空を用意してくれました。

   何もない空もいいけれど、
  朝焼けの中、少しだけある、
  こんな雲も又、
  違った空の趣がありますね。

   『アンの世界』 は、いつも素敵な
  世界に私達を誘(いざな)ってくれますが、
  ある季節のある時期には、こんな事もあるのですね。

   “・・・島は今は美しくなかった。
  早春のみすぼらしさに包まれ、他の全ての場所と同じで
  何の特徴もなかった。
   美しいものと言えば、暗い丘に見えるほっそりとした
  白樺だけだった。”
                    【「丘の家のジェーン」 41.】

   さて、大きな道路と川を一つ隔てれば、
  昭和の世界が、そこかしこに残っている
  我街。車1台がやっと通れる道幅。

   ただ、ちょっと先に行くと、
  そこには小川があり、山があり・・。

   写真には撮れませんでしたが、
  水辺ではサギも羽根を休めていました。
  まだまだ自然が残っています。

   とは言っても、だんだん古い家は、
  取り壊され、道幅の拡張と共に、
  木は切り倒され・・。

   このいかにも、里山集落を感じさせる、ここにも、
  開発の波と言うか・・変化の兆しを感じるのです。
  当然と言えば、当然なのかも知れませんが、何だか寂しい気がします。

    こちらの梅は、川の傍にひっそりと
   咲いていた梅です。    

    昨日のお隣の枝垂(しだ)れ梅は、
   もうかなり咲いていましたが、
   こちらはちらほら・・。

    川の傍ですから、まともに風を受け、
   遅いのかも知れません。

    それでも、芳香だけは、
   しっかり放ってくれていたものです。