【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

晩冬の静穏

2011-02-18 15:55:55 | 四季のスケッチ

【葡萄酒色の葉っぱに雨上がりのキラリ☆】


   天気予報通りに昨日は
  夜になって雨が降り、
  朝にはこうして日の出を
  迎えました。

   夜のうちに降り、
  朝には上がる・・
  1番有り難い雨ですね。

   それにしても今朝の
  暖かかった事!

   何と気温が15度もありました。
  尤も今晩辺りから又、寒くなるそうですが・・。

   昨日の 『氷紋』 の記述ではありませんが、気象上の事も然る事ながら、
  寒くなっても、ここまでくれば “もうすぐ春・・” という期待感もあって、
  辛抱も容易(たやす)いのでしょう。

   「1日1日を見ると気付かないが、大きな流れで見ると、
  北国も僅かながら春が近付いているのが分かる」

                          ~渡辺純一著「氷紋」より

   北国でさえそうなのですから、こちらではそれは、より如実に感じます。
  とは言え、今はまだ 「春待ち状態」 の庭。

   従来からの花もあれば、今年初めて仲間入りした花も。
  又、今年こそ、花が咲く事を切に祈る花・・と期待を寄せ、胸膨らむ春。
  花一つをとってみてもこうなのですから、人生の春は、いかばかりかと思います。

   因みに今年仲間入りした花は、「ミモザ」 と 「木香薔薇(モッコウバラ)」。
  咲く事を祈る花とは・・「リラ」 です。
  勿論、2年目の 「匂い菫(ニオイスミレ)」 も楽しみ。

   ところで連日、タイトルにしている 「晩冬」。
  「晩夏」 や 「晩秋」 なんかと違って、普段あまり使いませんね。

   冬の季節は 「晩秋」 などのように、去り行く秋の余韻に浸りロマンティックな気分・・
  というより、春を待ち焦がれる気持ちの方が強いから・・と、勝手に解釈をしています。

   年が明ければ、「新春」 や 「初春」 ですし・・
  それにどちらかと言えば、やはり 「晩冬 」より 「早春」 ですものね。
  
   実は、この言葉、渡辺純一著 『氷紋』 に出ていましたので使わせて頂きました。
  躍動感のある 「早春」 とは違った静かな晩冬の佇まい。
  それでも内には春への熱い思い。今のこの時期が、束の間のそんな気がして。
  
   花はなくても葉っぱの美しさや、その落ち着いた色合いから
  秋の紅葉とは一味違った冬の紅葉。晩冬の今・・ならではの気がします。

晩冬の庭

2011-02-17 16:56:16 | 四季のスケッチ

【晩冬の燃える 「ゼラニウム」】

   朝、早いうちこそ、今にも泣き出しそうな空でしたが、その後、青空に。
  今日は1日中曇りで、夕方から雨・・との予報だった筈。
  
   それこそ起床時には、“お天気の崩れ、早くなったのかな・・?”
  ~なんて、思ったものです。

   ともあれ、こんなハズレは大歓迎。
  おまけに 「光の春」 を存分に感じた昨日以上に気温も上がり、
  すっかり春らしくなりました。(PC上の現在の気温は15度)

   とは言え、まだまだ冬枯れで、アース色の庭。
  だからこそ、焔のように、ボ~ッと赤く浮かび上がっている庭の一角に、
  自然に目が向くのも当然の事なのかも知れません。

   そう、それはゼラニウムの一群。
  先日も記しましたが、このゼラニウム、時折枯葉を取り除くくらいで、
  ほとんど手のかからない花。そして冬の季節でも咲く花は、大層貴重です。

   ただ、これまでこんなに赤くなった事はなかったような・・?
  いいえ、そんな事はありませんね。気が付かなかっただけなのでしょう。

   常に眺めているのに、意識の中にない花。
  当然の事ですが、意識しなければ、感じる心がなければ、
  そこに存在していても何の意味も成さないという事なのでしょうね。

2月も半ばになると、
時々思いがけない暖気が訪れる。
これは多く南の湿気を帯びた熱帯性低気圧で、
上層の冷たい空気に触れ、時に大雪を
もたらすが、上層が比較的高温の時は
暖かい風となって雪をとかす。

暖気は2、3日留まって、再び寒さをぶり返すが、
既に1月のような厳しさはない。
1日1日を見ると気付かないが、
大きな流れで見ると、北国にも
僅かながら春が近付いて来るのが分かる。
                 【渡辺純一著 「氷紋」 より】
   
   ところで上記の文章は 「日本のアンの世界」、北海道のものです。
  今日は珍しく三浦綾子ではありませんが、
  こちらの渡辺純一も又、私が一時夢中で読み漁(あさ)った作家の1人です。
  
   因みに私の中の 「三大北海道人」 と言えば、三浦綾子、渡辺純一、そして松山千春。
  尤も最近の渡辺純一の作品は傾向が変わってしまって、パスしていますが・・。

   黄昏時になり、いつの間にか空は真珠色・・。
  まだ雨は落ちていませんが、天気予報通りの空になっています。

異国の風

2011-02-16 15:57:57 | 心の宝石箱


   今朝は全く雲一つない空で明けました。快晴。冬日和。
  如露の水も、カチカチに凍っています。これは今年になって、もう数え切れない程。
  
   昨年までは暖かい冬でしたから、ほとんど記憶にありませんのに。
  一気に記録更新のようです。

   ただ、その割には白く霞がかかっていた今朝。
  でも今日は、この時間(午後3時)になっても何もない空は変わりません。
  どこまでも水色の空が広がっています。

   太陽燦々の日溜りにいると本当に春のよう。
  ふと、それにつられて外に出ましたら、思わぬ空気の冷たさにびっくりです。

   さて、冒頭の写真。
  昨日の影響ではありませんが、
  いいえ、多分に受けていますね。

   テーブル周りをちょっと
  異国風にしてみました。
  
   今、音吉たちの乗った船は、
  ポルトガル辺りを南下中ですので・・?

   何だかお部屋に
  一気に春が来たみたい・・。
  ~なんて。

   それはさて置き、今日も昨日の続きを少々。
  音吉、久吉、岩吉(岩松を改名)の3人は、
  日本では迫害されているキリスト教に出会います。

   キリスト教は邪悪で怖い宗教だと思っていた彼ら3人。
  見聞きする度に不思議な思いに包まれます。
  そんなこんなで・・今日は、私も聖書なるものを引っ張り出して来ました。
  
   この聖書、勿論 『アンの世界』 でも度々登場して来ますし、
  三浦綾子も例に洩れません。
  もう少し早く紐解かねばなりませんでしたけれど。

   この 『海嶺(かいれい)』 を読んでも良く分かるのですが、
  日本って、本当に沢山の神がいますものね。「八百万(やおよろず)の神」 。
  そんな中、今日は、クスリと笑えるエピソードを紹介したいと思います。

・・・(略) 「母さまーっ! 助けてくれーっ!」
と泣き出す者が出、1人が泣くと幾人もが泣いた。
「もう駄目だあーっ! お父っつぁまぁーっ」
と悲鳴を上げる傍らで、
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、伊勢大神宮さま、
金毘羅さま、八幡さま・・・」

と、知る限りの神仏の名を呼んで、
「どうか助けてくだせーっ!」
と泣き叫んだ。(中略)



「・・・(略)ここにはここの神様もあるやろ。
そこにも挨拶しとかんと、義理が悪いでな。
ほら、こうやって、掌を組んで拝んどるわな。
あれは何という神様やろ。アーメンという神様やろか」
「そうやな。アーメン、アーメンと祈りが終わる時に
言うわな」 音吉も言う。
「ま、とにかく アーメン様 にもよろしく頼んでおこうか」
                   【三浦綾子著 「海嶺」 より】
   

そして3人だけになった

2011-02-15 18:17:18 | 心の宝石箱

【ハワイを感じて・・】

   この雨戸の向こうには何が・・
  ~なんて、雨戸一つを繰(く)るにもワクワクした今朝。

   一面の真っ白な世界を期待したのですが・・。
  南側の雪は、あらかた解けています。屋根に僅かに残っている程度。
  “な~んだ・・” と、少々がっくり。

   それでもゴミ出しの時に見た、北の彼方にそびえる山は、
  (尤も500m程度) 白くなっています。こんな山を見たのは本当に久し振り。
  
   「山は白銀しろがね、朝日を浴びて・・」~♪
  思わず口ずさんでいました。

   とは言っても、この程度の雪ですら、
  「ゴ~ッ、バシャッ!」 と、凄まじい音。そうそう、この雪解け時の 「音」 の事。

   つい先日、三浦綾子著 『天北原野』 でも、樺太での描写を読んだばかり。
  そこでは北海道ですら経験した事のない、まるで大地が裂けるような音がするのだとか。
  それがどんなものなのか、ほんの僅かですが実感出来た気がします。



   さて、再び三浦綾子著 『海嶺(上中下)』。
  先日は、上巻の3分の2を読んだ処でしたが、あれから一気に中巻まで読了。

   「そして誰もいなくなった」 は、ご存知、アガサ・クリスティーの有名な小説ですが、
  そのクリスティーさながらのドラマが展開されています。

   遠州灘で遭難した船は、広い、広い太平洋を漂流。それは1年余り。
  14人いた乗組員は、1人減り2人減り・・
  
   最後に音吉、久吉、岩松(後に改名して岩吉)の3人だけになります。
  (音吉と久吉は幼友達。岩松は妻帯者。)

   絶望と失意のうちに、皮膚に黒い斑点の出る病気、壊血病で亡くなる訳ですが、
  ここでも気持ちをしっかり持った者が生き残るようです
  
   日本に帰りたい、帰れない・・。来る日も来る日も海ばかり。
  明日をも分からない絶望感から先ず精神を病み、やがては自暴自棄に・・。
  
   食糧や水不足、それによる栄養不足も確かにありますが、
  病気そのものによる疾患というより、弱った精神に病気が取り付く・・そんな気がします。
  
   思い出されるのは、チリの落盤事故ですが、
  閉鎖空間とそうではない違いこそあれ、同様の事だったのでしょうね。

   3人は、北アメリカのフラッター岬に辿り着きましたが、
  インディアンのマカハ族に捕えられ、奴隷に。
  
   命の危険にさらされた岩松の機転で、(文書を託する)
  運良く、イギリスの商社、ハドソン湾会社に救われます。

   その当時(1830年代)、日本なんてどこにあるのかさえ知られていない時代。
  しかしながら読み書きが出来、(寺子屋に学ぶ)礼儀正しい3人から、
  彼らは、日本という国の文化の高さを知るのです。
  (当時、水夫階級は、イギリスでも文字の読める者は少なかった)

   その後、3人は、フォート・バンクーバーからサンドイッチ諸島(ハワイ)へ。
  ここから西へ行けば日本・・望郷の念は募ります。
  脱出も考え、船長にも頼み込んだのですが諸々の事情で断念。ロンドンへ。
  
   それにしてもこの当時は、ハワイから日本まで2カ月もかかるのですね。
  ロンドンから日本へとなると、1年かかると嘆く3人の気持ちは察して余りあります。

   中巻では、ロンドンに10日間滞在し、
  やっと日本に近いマカオに行く船に乗ったという処で終わりです。

   この小説、やはり・・と言いますか、実話のようです。
  3人の運命や、いかに・・。まだまだ鎖国時代の日本の仕打ちは・・?

ヴィーナスの微笑

2011-02-14 18:35:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


    今朝は昨日の朝のように
  雲一つない・・という事は
  ありませんでしたが、
  晴れの朝を迎えました。

   いつもの明の明星、
  所謂、金星も東の空にキラリ。
  
   でも今日は雨の予報だったのでは?
  そんな嬉しい誤算も、
  せいぜい午前10時頃まで。
  
   最近の天気予報は正確です。
  そして、気が付けば雪。それは、この時間になっても降り続いています。
  
   通り径も、見る見る間に白くなって来ました。
  この調子ですと、今夜は積もるかも知れません。

   ところで 「金星」 の事。
  夕方のそれは 「宵の明星」、明け方は 「明の明星」 と呼ばれています。

   この金星、何気なく眺めていたものですが、
  10ヶ月間続いた後、交代するそうですね。
  太陽の周りを回る惑星の一つであり、地球のすぐ内側を回っています。
  
   このように地球より内側を回る惑星は、地球から見て常に太陽の近くにあるため、
  夕方の西の空か、明方の東の空にしか見えないという訳です。
  勿論、真夜中には見る事が出来ません。
  
     金星は、英語では 「ヴィーナス」。美と愛の女神。
    そして今日は、「聖バレンタインデー」。
    ~なんて、何だか無理矢理こじつけてしまったようですね。

     さて、前置きが長くなりました。
    自分用にと求めて置いた、大好きな 「ゴディバ」 のチョコレート。
    
   それをお茶請けにして、
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
  開店と致しましょう。
  
   実は今日のカップ、ピンクの
  花柄のものを用意していました。
  
   でも急遽、今、唯一咲いている
  パンジー柄のものに変更。
  
   ただ以前に紹介済みかも知れません。
  その時は、悪しからず。

   それにしても、お部屋に一気に春が訪れたようです。
  土物も落ち着いていいけれど、たまには、こんな花柄も心がウキウキしますね。
  
   そして、ウキウキついでに。
  淡い、パステル調のニットワンピースに着替えた事も付け加えて置きます。  

アンティークローズという色の誘惑

2011-02-13 15:52:15 | 四季のスケッチ






   連休最後の今日は、
  雲一つない空で明けました。

   一面の銀世界もいいけれど、
  スカッと晴れ渡った空の
  気持ち良いこと!

   とは言え、こんな日は・・・
  案の定と言いますか、
  如露の水は凍っていました。

   ただ一頃のように
  カチカチではありません。
  水は動いていますので、水やりは十分可能です。

   おまけに太陽は、日光を出し惜しみしていませんので、
  思いの外、暖かく感じられます。

   さて先日も申しましたが、今が 「冬萌の季(とき)」
  (枯れ木のように見える枝にも、新芽がちゃんと用意されている)
  であるとは言え、パンジーや山茶花以外に花が淋しい季節である事は紛れもない事実です。

   でも良くしたもので、こんな時、
  思わず葉っぱの美しさに目を奪われ、ハッとする事もしばしばです。

   例えば薔薇。
  先日の、ゼラニウムの朱のような鮮やかさこそありませんが、
  ついこの間まで濃い緑色だったものが、葡萄酒色と言いますか・・
  アンティークローズ色に色を変え・・。

   その色は、ゆっくり、ゆっくり・・寝かせた極上ワインの色。
  それこそ、“醸(かも)し出す” という表現がぴったりの色です。
  さすが薔薇・・と、驚嘆の声を上げずにはいられません。

   一方、三つ葉のオレンジの葉っぱ。こちらは苺です。
  勿論、薔薇は花の美しさを、苺はその果実を誇っているのですね。

   本来なら注目される筈のない花や果実の存在しない、単なる葉っぱ。
  それでも人知れず、こんな努力? をしている事を知りました。
  美しいものは、注目されない部分も美しい・・という事なのでしょうね。 

刹那の逢瀬

2011-02-12 15:23:53 | リラのお気楽ユメ日記






   昨日の驚くような銀世界ではないけれど、
  今日は違った意味で、ハッとする刹那の空に。

   空気は澄み、くっきり、ハッキリした冬の空です。
  それに思ったほど寒くはありません。
  室温は2桁、11度ありますから。雪と言えば・・。

   あの三浦綾子の代表的な作品、『氷点』。
  もうすっかり忘れていましたが、次のような件(くだり)があったのですね。

   何気にパラパラめくっていて発見しました。
  昨日の雪では私も同じような事を思ったものですから、思わず笑ってしまいました。

(略) ・・・ 「おにいさん」
陽子は徹をふりかえった。
「なあに? 陽子」
徹は陽子の顔がひどく淋しそうなのに驚いた。

「雪って清らかね。おにいさん」
「ああ・・・」
「だけど、香りがないのね」
「こんなに一面積もっている雪に
香りがあったら大変だよ、陽子」
徹が笑った。つられて陽子も笑った。・・・ (略)
                 【三浦綾子著 「氷点」 より】
   



   ところで、今日も三浦綾子の事。その熱、未だに冷めやらぬ・・といった処でしょうか。
  引き続き、大作 『海嶺(上中下)』 を読み進めています。
  今、上巻の3分の2を読み終わった処。

   時は、江戸・天保時代。舞台は帆船(千石船、宝順丸)。
  タイトルからも容易に想像出来ますね。
  
   主人公の生まれ育った場所も三浦綾子には珍しく北海道ではありません。
  愛知県の知多半島。伊勢湾に面した小野浦という小さな港町です。
  
   江戸に向かっていたこの船は今丁度、遠州灘で難破し、漂流している処です。
  船と言っても江戸時代の事ですから、ある意味命がけの航行であったようです。

   最後には、アメリカまで漂着するようですが、
  江戸時代の男たちの壮大な海のドラマ。この先どうなるのか・・興味津々です。

   そうそう先日の茶香炉。今日は珈琲を入れてみました。(珈琲は少々の水で湿す)
  これ、イケます。それに珈琲の仄かな香りと一緒の読書は最高。
  この分でしたら今日中に上巻、一気に読めそうです。

白い魔法

2011-02-11 16:16:26 | 四季のスケッチ



【雪の華】


   連休初日、「建国記念の日」
  今日は、一面の銀世界。

   見慣れたいつもの景色は、
  一変していました。
  まさに白い魔法。

   大雪に見舞われた地方の方には
  本当に申し訳ないのですが、
  雪などめったに見る事の出来ない
  私達には何よりの贈り物なのです。

   この何とも言えないワクワク感は、
  抑えようもありません。
  こんな悲喜交々(ひきこもごも)の雪。
  
   でも 「雪は五穀の精」 とも言って、
  豊年の前兆でもあるそうですね。
  何だかほっとします。

   『アンの世界』
  一歩近付いた今日。

   そんなこんなで・・こんな時こそ、その世界に近い描写があるのでは・・
  と探しましたが、今日に限ってピッタリの表現がなかなか見つかりません。
  それにしても 『アンの世界』 は、私達の比ではない冬の厳しさです。

   “(略) ・・・ ガラス窓に凍りついた霜に
  サラサラと低い囁きを立てて当たっている雪は、
  取り乱している彼女をこっそりとあざ笑っているようである。
   
   物置の隅にぼんやり雪に包まれた三つの乾草堆ほしぐさづかは、
  肩を震わせて彼女の予言を笑っているらしかった。
  外に映っているストーブの火は
  杉の木の下の小人の篝火かがりびのように見えた。
  森を抜けた向こうは限りない広さの白い嵐であった。・・・ (略)”

                              【「エミリーはのぼる」 第20章】

   いつもでしたら、降ってもほどなくやむ雪。
  今日は、午前中一杯、降り続きました。尤も天気予報通りですが・・。

   起床時こそ12度あった室温も、その後の気温上昇は鈍いものになっています。
  この時間には、写真の雪も解けてしまいましたが、外は冷蔵庫の中のよう。
  このままでは今夜は相当冷えそうです。      

和の手ざわり

2011-02-10 15:55:05 | 趣味の器(壺)~その他


   寒い! と思って起きた割には
  部屋の気温は、12.5度。

   それはそうですね。
  昨日の15度は論外でしょうから。

   ただ、空だけは、
  久し振りに冬のそれに。

   この処、白く霞んだ空ばかり
  眺めていましたから、
  やけに新鮮です。

   でも今晩辺りから
  寒くなるそうですね。
  私の町ならず、あちこちに雪マークが出ています。

   さて、冒頭の写真。
  私のブログは、カテゴリー的に
  どうしてもダブってしまうのですが、
  その中で今日は器に焦点を。

   今日も、コンセプトは 「和」。
  こちらの蝋燭立ては先日の
  【カフェ】 に登場済みです。
  
   つい4日前ですので、ご記憶の方も、
  いらっしゃるかも知れませんね。
  備前焼です。お湯呑も。

   そして今日の香りは、お茶。
  茶香炉を引っ張り出して来ました。

   オイルは、それこそ始終焚いて
  いますが、今日のお茶は本当に
  久し振り。何年振りでしょう。

   何とも香ばしい香り。
  そう、お茶を売っているお店の前を
  通ると漂って来る香り。

   珈琲の香りもいいですが、お茶の香りも最高。心が落ち着きます。
  そうそう珈琲で思い出したのですが、珈琲豆もイケるそうですね。
  「豆」 でも 「粉」 でも。珈琲豆の場合は、アルミホイルを敷いた方が良いそうです。   

雨上がりの素敵!

2011-02-09 17:11:37 | レトロ(素敵)な空間~散策




   本当に久し振りに
  雨の朝となりました。
  
   意外や意外、
  この季節には珍しく暖かい雨。
  
   それもその筈、起床時の
  居間の気温は15度もあります。
  尤も雨はすぐにやみましたが・・。
  
   昨夜からの雨ですので、
  カラカラに乾いていた庭の木々や
  草花達には丁度良いお湿りになったでしょうね。
  野村紅葉(ノムラモミジ)も雨粒の衣裳を纏(まと)ってキラキラ。



   さて、今日は本当に久し振りの散策。雨は上がったと言っても真珠色の空。
  それでも、ほんの少しだけ春めいた街角の素敵を探しに・・
  ~なんて。
  
   こちらの建物は、少し前までは 「田舎風のフレンチレストラン」 でした。
  所謂(いわゆる)、お箸で頂くフレンチ。二階は、ウェジウッドのカップで頂く英国風喫茶。
  
   古いけれど、それはそれは趣きのある建物でした。
  まさに 「赤毛のアン」 の家のような。

   今では持ち主も変わったせいか、(同じ外食産業)すっかり昔の面影はありません。
  そう言えば、どこにも薔薇の花は見当たりませんし、玄関先の薔薇のアーチもありません。
  確か壁の色もハッカグリーンではなかったかしら・・?
  
   尤も春になりますと、建物全体が緑の蔦に覆われますから、
  今より雰囲気は変わるかも知れません。蔦も少なくなったようですが・・。
  でももう1度、春になりましたら訪れてみたいと思います。