【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

カントリーの視線

2011-12-19 16:53:16 | 私の手作り夢時間











「この頃じゃ母さん、
昔風の冬 は来ないらしいね?」 
と、ウォルターが暗い顔をした。
というのは11月の雪はとっくに消え去り、
12月中グレン・セント・メアリーは黒いくすんだ
地肌をさらしており、それを縁取る灰色の湾には
氷のように白い泡の渦巻く波頭が点々としていた。
港が丘陵地帯の金色の腕の中で煌き渡る
晴れた日は僅かしかなく、
後は渋々した強情な日々が続いた。
炉辺荘イングルサイドの人々は空しく
クリスマスの雪を待ち望んだ。
                  【「炉辺荘のアン」 第13章】




    寒さも峠を越したようで、
  今日は幾分、暖かい朝を迎えました。

   そんな中、膨らんだ水仙の蕾を発見。
  この水仙には私はなぜか
  “小さな春” を感じてなりません。

   こちらは、やっと冬を迎えたばかりと
  言いますのに面白いですね。

   秋を象徴する紅葉も然る事ながら、
  今それぞれの季節が種々雑多、
  混在する庭になっています。

   いつの間にか草花も終わり方が
  曖昧になって来たと言いますか・・。

   季節の境目が低くなって
  しまったようですね。

   でも心配する程の事は
  ないのかも知れません。
  100年前の 『アンの世界』 だって
  同様なんですものね。



        さて冒頭の写真。
  少しは大きくなったのでしょうか・・。

    暇に任せて繋(つな)げている、
   (と言っても最近は全然ですが)
      「マリラの敷物」

     (レース編みもそうですが)
    こんな風に大きくなりますと、
   1周するのが大変になって来ました。

    そしてやめる時に又、悩みます。
  これと言って目的がないものですから。

   でもピクニックの時の敷物にしても
    いいですし、炬燵敷きにしても。
  もう少し頑張ってみる事に致しましょう。    

朽葉色の煌き~その2

2011-12-18 16:18:18 | 四季のスケッチ

【昼咲月見草】


【風船葛】









今では庭には枯葉と霜枯れの
草の茎しかありません。
レベッカ・デューが優秀な薔薇に、
わらとじゃがいも袋の囲いをしてやりましたので、
夕明りの中でそれがまるで杖にすがった
せむしの老人の群れのように見えます。
                【「アンの幸福」 最初の1年】




   今朝は、いかにも “冬空”
  という空で明けました。

   それもその筈、昨日から
  今日にかけて今季1番の寒さ。

   ただ、太陽が日光を出し惜しみ
  していませんから、日溜りは
  大層有り難いものになっています。

   我家の 「野村紅葉」 は、
  最早、風前の灯。

   それでも枯葉状態にありながら、
  木から離れないで頑張っています。

   でも中には元気な葉も。青空を背景にやけに眩しいです。
  最後までこうして残っている葉っぱ。あやかりたいものですね。

   ところで今日の引用文は、『アンの手紙』 の11月10日付のもの。
  『アンの世界』 とはおよそ1ヶ月の気候差と申して来ましたが、
  ちょっと怪しくなりました。今では1ヶ月以上の落差ですものね。
  しかもその差は年々、広がる一方です。
  

 
【西洋十二単】 ・ 【ドクダミ】


   そんなこんなで。
  先日に引き続き、今まさに
  朽ちようとしている葉っぱ、
  第2弾です。

   こんな風に葉っぱの変遷を
  眺めていますと、
  自然の織り成す深い、味わいの
  色にしみじみ感じ入っています。
  それこそ何度も。

   以前でしたら12月は完全に姿を
  消していたドクダミも今年は
  ほら、この通り。

   地球温暖化現象は植物の生態系
  にも変化を及ぼしてしまいますね。

   そうそうドクダミと言えば、
  今年収穫したドクダミ茶。

   どうやら年内で飲み終えそうです。
  随分、沢山収穫したつもりですが、
  意外に持たないものですね。
  来年は心してかかりませんと。

エレガンスを纏う華たち

2011-12-17 17:03:53 | 香る庭の花綴り














「あら、インディアン峠をご覧なさいよ。
今の今、私 太陽崇拝主義者 になりそうだわ」
インディアン峠は炎のように輝いている。
晴れ渡った空を背景に彼方かなたの丘が
美しい紫色に変わった。
草も木もない醜い落書き街道でさえ、
銀色のもやの中で光を放っている。
牧場も森も真珠のような
かすかな輝きを帯びて美しい。
「夜明けの僅か数分の間、
世界はいつも若返るのだわ」
とエミリーはつぶやいた。
               【「エミリーはのぼる」 第13章】




   くっきり、はっきり、
  晴れ上がった空で明けました。

   肌に当たる風は少々、
  冷たいけれど、早朝の凛とした
  空気は “今日も1日頑張ろう~!”
  という英気を与えてくれる気がします。

   そして太陽も。
  冬の太陽はなぜでしょう。
  いつもの季節以上に日の出が力強く
  感じられてなりません。

   朝日と言えば・・。
  丁度今、NHKでも放映されている司馬遼太郎原作 「坂の上の雲」。

   総参謀長である児玉源太郎は、
  毎朝、太陽に向かって手を合わせていたとの由。

   そんな行為に納得するのも、今日のような朝なのです。
  (この事は以前にも記しましたね)











   さて、昨日に比べれば
  明らかに気温が低くなった今日。

   それでも庭の花たちは冬の陽を受けて、
  精一杯、輝いているように見えます。

   そんな中、ボルドー色、パープル、
  はたまたアンティークローズ色と・・。

   素敵色に染まる花や葉っぱに
  注目です。勿論、背景にも。

   それは春秋は勿論、酷暑の夏も
  寒い冬だって、そこに在るのが当前の
  ように咲く花、「ゼラニウム」
  だったり、「ランタナ」 だったり。

   又、ファインダーを覗いて、
  背景の醸(かも)し出す色に、
  ハッとする事もしばしばです。

   そうそう、ゼラニウムの向こうが
  薔薇色に染まっているのはお隣の
  紅葉(もみじ)のお陰。

   我家の 「野村紅葉」 はほとんど散ってしまいましたが、
  「山紅葉」 は未だに健在です。
  この赤く燃える紅葉、2階の踊り場から眺める事が出来ます。

   そして開花もゆっくりだけれど、
  大層長持ちしているマゼンタの薔薇こと、リラ版 「少公女」。
  かれこれ10日余りになります。(前回は【こちら】

   今日は、赤いハイビスカスも開花。
  冬枯れの庭となるには・・もう少しの時間が必要なようです。

幸せ色のメロンパン

2011-12-16 17:21:07 | 趣味の器(壺)~その他












「・・・ この ドーナッツ は美味しいわ。
それにこんな途方もない時間に物を食べると
いうのは何か愉快な無軌道な感じがしない?」
               【「エミリーはのぼる」 第10章】




   起床時は何もない空。
  冬日和が続きます。
  今日も暖かい朝。

   そう言えば、寒くなるのは
  今夕からだと言っていましたっけ。

   そして私は、今日も
  やはり気になる薔薇の元へ。

   ちょっとだけ綻んだように
  感じるのは気のせい・・?

   そんな戸外でも観察も、ちっとも
  苦にならない日溜りの温もりです。

   それにしても随分、
  背丈を伸ばしたこと!

   それは空に向かって凛と咲く、
  “孤高の薔薇” の
  イメージに他なりません。

   こんな暖かさでしたら、
  外でお茶だって出来る・・。

   ~なんて思っていましたら・・。
  そんな気持ちを打ち砕くような雨! 

   今の季節、外は止した方が良いという事なのでしょう。
  尤も、すぐに上がりましたけれど。今現在も晴れています。









【後ろは 「メイソンズ」 のキャニスター】

   




   さて、なぜか昔からメロンパンが大好きな私。
  淡~い檸檬(レモン)色、いいえ、
  クリーム色のメロンパンは、ほっこり温かくて幸せ色。

   そんな私の目に留まった、注文書の中の一つの小さな記事。
  私の加入している生協では東日本大震災に、
  こちらのメロンパンを送ったそうです。

   この楕円形の形をした物は唯一、コープ神戸だけなのだとか。
  そこには被災地の方にも、かなり好評だった旨が記されていました。

   あろう事か、全く見逃していた私。早速注文し、届いた物がこれです。
  巷によくあるメロンパンの味ではありません。
  ちょっと蒸しパン風の素朴な味。中に白餡(あん)が入っています。

   あら、あら・・こんな時間にメロンパンなんて。
  最近、あっさり誘惑に負けてしまう自分自身が情けないです。








初冬の主役

2011-12-15 17:02:52 | 香る庭の花綴り











1年、又1年と、時は彼女の戸口の前を通った。
春の菫の匂う谷 ―― 夏の花 ――
秋に歌うもみの木 ―― 冬の夜の銀河の淡いほのお ――
静かな新月の4月の空 ―― 月光に向かう黒い
ロンバーディー杉の妖精のような美しさ ――
10月の黄昏時に淋しく落ち散る木の葉 ――
果樹園の月の光。
ああ人生にはまだ美があった ――
いつでもあるだろう。
人間の情熱のあらゆる汚点しみの向こうに不滅の美が。
               【「エミリーの求めるもの」 第26章】




   こちらは今日も快晴となりました。
  冬日和。

   週半ばには雨の予報もあったの
  ですが、降らなくてラッキーです。

   今日も春のように
  暖かい1日となりました。

   さて、昨日は朽ちて行く葉っぱの
  醸し出す何とも言えない色に
  スポットを当てましたが、今日は花に。

   庭の白薔薇、そうリラ版 「白い貴婦人」
  の姿は、何度かお伝えして来ましたね。

   最初はしっかり閉じていた蕾。
  蕾を覆っていたガクが垂直に開き、
  「さあ、いよいよ・・」 という状態の
  まま、もう何日になるでしょう。

   いくら暖かいと言っても今は冬の季節、
  12月という事をこの薔薇からしっかり
  教えて貰っているような気がします。

   1ヶ月前でしたら、いくら何でも開花していましたから。
  ~なんて。この12月に薔薇の開花に一喜一憂するのは毎年の事。
  性懲りもなく・・という言葉がピッタリかも知れません。








【アブチロン】

   





   ところで今日のタイトルでもある、「初冬の主役」 と言いますと、
  本来なら 「シクラメン」 や クリスマスフラワーとして有名な
  「ポインセチア」 などでしょう。ところが・・。

   冒頭の写真の 「セージ」 や、こちらの 「アブチロン」
  などの花が次から次へと花芽を付けています。

   それにしてもセージの丈夫なこと!
  この季節、水に挿して置いたものに根が出て、どんどん増えています。

   この丈夫さが、イギリスの諺にもある、
  「セージのある所、病気知らず」 と言うのかも知れませんね。

   例年でしたなら、この時期は花が終わり、
  刈り込んで来年に備えたものですが、今年はまだまだ。

   と言いますか・・その時期が毎年、遅くなるような。
  尤も、そのお陰で毎朝、セージ茶を楽しむという恩恵に与(あずか)っていますけれど。
  今や、「初冬の主役」 どころか、「通年の主役」 ですね。

朽葉色の煌き

2011-12-14 17:50:17 | 四季のスケッチ



【紅葉「もみじ」】


【犬蓼「イヌタデ」】











11月 の枯れ果てたやぶの中、
木々はことごとく葉を落とし、下草は枯れ、
よろぼうた冬日の明るさに、
そこが白く乾いた浄土のように見える時、
枯れた蔓草に一だけ生々しい朱を
点じている烏瓜からすうりのように・・・(略)
          【三島由紀夫 「暁の寺」~豊饒の海】
 








   



   瞬間的に暖かい! と思って目覚めた今朝。
  “今日はどんな空・・?”

   雨戸を開ける時の心のざわめき・・ある種の期待感。
  ほんの僅かな時間ですが、私にとって毎朝の貴重なひと時です。

   しかしながら、その空は厚い雲に覆われていて。
  同時に襲う微かな失望感。

   でも、だからこそ暖かい朝なのだと納得です。
  「朝曇り、晴れの元」 の諺通り、逆に日中は雲一つない青空となりました。

   「明日は日射しが少ないので、今日より寒く感じるでしょう」
  昨日の天気予報は外れました。こんな事もありますね。

   








【紫陽花】


【南天】

                               

                                
                              【インウォールクラータ】
   さて、12月も半ばを迎えようとする今、
  こちらはまだまだ花盛りです。

   薔薇を初めとしてセージの紫の花、
  赤い花、ユリオブスデージーの
  黄色の花等など・・。

   そんな中、ひっそりと役目を終え、
  土に還ろうとしている葉っぱたち。

   今日は、そんな葉っぱに
  スポットを当ててみました。

   一言で言えば 「枯葉」 ですが、
  1枚、1枚の色は
  何と味わい深いのでしょう。

   自然が織り成す色に
  ただ、ただ感嘆するばかりです。
  ところで今日の引用文。

   常々、『アンの世界』 と、
  こちらとでは1ヶ月程度の
  季節のズレがあると申して来ました。

   でも、この本の書かれた1970年(昭和45年)以前の11月は、
  少なくとも 『アンの世界』 と描写が同じ事に気付かされます。

   今日並べた写真は朽葉色、アース色の葉っぱを並べましたが、
  落葉にまでなっていません。しっかりくっついています。
  まだまだ秋を引きずっています。

“家” が語る物語

2011-12-13 16:52:36 | リラのお気楽ユメ日記

【サフラン色の薄暮の空】








これが 『もの寂しい家』 ・・・
夢に描いていた暗い、いかめしい、
やぐらや小塔のそびえる館であろうか、これが!
それはかつては白く、
今は汚れた灰色の大きな家だった。
そちこちにかつては緑色だった
よろい戸がはずれかかっていた。
(中略)
それは住み古してくたびれた
古家に過ぎなかった。
               【「炉辺荘のアン」 第38章】




   起床時は雲一つない空。
  その後、日の出と共に太陽燦々。

   今日も良いお天気~♪ 
  と思いきや、どこから現れたのか
  写真のように黒い雲が・・。

   それでも晴れは晴れ。
  (なんだそうです)
  ~昨日のお天気ニュースから。

   雲の裂け目から顔を覗かせた
  太陽は大層優しく、穏やかです。

   雲に覆われた陰気さとは対照的に。
  ~なんて長々と記してしまいましたが、その後はそんな心配が嘘のような青空に。










   さて、昨日の未紹介の写真が
  何枚かありますので、その続きを。

   又々、“家” にスポットです。
  それも骨董的な大層、古い家。

   先日は大きな桜の樹があり、
  趣きのある家の解体作業を
  目(ま)の当たりにした私。

   少なからず、ショックを
  受けたものです。

   しかしながら同様に古い
  洋館建てのこちらのお宅。

   未だに実在している事にホッ!
  しかも木の窓枠だったものが
  サッシに変わって。

   代は変わったようですが、
  このお宅を維持して
  いらっしゃる事に感激。
  植栽も手入れが施されています。一方・・。









   



   最初は、こんもり薄紅色に染まったものが、
  遠目にも鮮やかで・・思わず惹き付けられました。
  結果は 「山茶花(サザンカ)」 の乱舞。そして 「主」 のいない家。

   所謂(いわゆる)、ナン 言う処の 「もの寂しい家」 ですね。
  (エミリー は 「失望の家」)

   人里離れた場所ではありません。
  駅間近の、マンションや戸建ての混在した場所。

   でもそこだけは時間が止まったような・・明らかに異質な空間。
  もの寂しくもあり、もの悲しくもありますね。

私色の素敵径(みち)

2011-12-12 18:03:18 | レトロ(素敵)な空間~散策



【花梨(かりん)の木のある家】


【マシュウ小父さんの仕事場?】








「週に1度は少しばかり刺激が欲しいね」
(中略)
月曜日 がたいてい
ぶらつき歩き の日であった。
どの日もみなランタン丘では
何かしら特別の意味があった。
火曜日は繕い物をする日であり、
水曜日は銀器を磨き、
木曜日は階下をはたきをかけたり
掃き出したり、金曜日は二階の掃除、
土曜日は床を磨いたり日曜日のための
特別の焼き物をしたりする日であった。
月曜日には父が言うように
二人は馬鹿げた事ばかりした。
              【「丘の家のジェーン」 25.】
 








【仏の座】






   何もない空で明けた今日。
  写真の空は日の出から
  暫く経った東の空です。

   気温の方も一昨日が
  底だったようで昨夜などは
  ストーブを消していた時間も。
  今日も暖かくなりました。

   さて私は今日も
  帰り道のぶらつき。
  上記の ジェーン の如く。

   アラッ、偶然にも今日は月曜日。
  これからぶらつき歩きの日は、月曜日にしようかしら!? 
  ~なんて。

   それは冗談として “アン気分に浸れる場所” 初め、
  そこかしこは様相を一変していました。

   前回は、つい 【10日前】 ですのに。
  いいえ、今のこの 「移り目の季節」、10日もあれば十分ですね。








【金色の松明(たいまつ)】

 
【松明のある曲がり角】


   写真の 「金色の松明」 こと、
  「メタセコイア」。

   この天にも届かんばかりの大きな
  大きな樹は遠くからもはっきり。

   文字通り、まさに
  松明(たいまつ)ですね。
  径の曲がり角にあります。

   こんな風に木々は葉を
  染めたり、そろそろと落としたり。

   かと思えば、春と勘違いしたのか?
  「蒲公英(たんぽぽ)」 や
  「仏の座」 も。(写真)

   そうそうリラ版 「恋人の小径」 の
  公孫樹並木の公孫樹の葉っぱは
  ほとんど散っていました。

   我町の古木の公孫樹の木は
  まだまだ葉っぱを付けていますのに。

   今年も公孫樹の黄金色の絨毯の上を歩くのはお預けとなりました。
  来年に期待致しましょう。(オニが笑いますね)






       

暮らしの中の “ハレ” の場

2011-12-11 17:05:17 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編










レイチェル・リンド夫人は秘蔵の客間用ランプを
食卓に持ち出して灯を灯した。
実を言えばそれは赤い球体の付いた、
感じの悪い ランプ であったが、しかし、
何と暖かな、薔薇色の、この場にふさわしい
光を全ての物の上に投げかけている事だろう!
影が何と暖かく、親しげな事か!
                【「アンの幸福」 第2年目5.】


   




   昨日と違って、起床時は灰色の空だった今日。
  逆に日中は冬日和となりました。

   太陽がある分、余計に暖かさを感じます。
  当然、気温も2、3度高くなっているのですけれど。

   ところで昨夜の夜空の “天体ショー” は、ご覧になられましたか・・?
  私も何度か夜空を見上げたものです。夜空のロマン。

   皆既月食と地震などの関連性も色々言われていますが、
  遥か昔から月に対する人々の畏敬(いけい)の念。
  月の神秘性も伴って、分かる気がします。











  


     さて、1週間振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

     12月、せめてクリスマス月くらいはクリスマスのカップで・・
    と、このカップを取り出しました。

     ここ何年かは押入れにしまい込んで、
    リースと蝋燭くらいしか出さなかったグッズも今年は大幅に。
    “あら、こんな物が・・あんな物が・・” と自分自身も大いに楽しむ羽目に。

   しまい込んでいては駄目ですね。
  これらを飾りますと、気持ちも明るく、ぐっと華やかな気分に。

   グッズたちにも “晴れ” の場所を与えてやりませんと。
  彼らも輝ける場所を与えられて嬉しそうです。

   そうそう、後ろのセージの花。
  結局、 【あれから】 水の中で根付いて、今持って花が咲いています。
  かれこれ20日余り。植物の生命力って、凄いですね。

冬の貌

2011-12-10 17:03:37 | 煌きの硝子(ランプ含む)

【小樽 「北一硝子」 ~ 「ダイヤモンドダスト」 シリーズ】







・・・ハーバートさんはカナダ自治領内閣の
閣僚 であり王侯の前に立つ人 である。
大きな銀髪の頭に、長い間人の考えを
読み取って来たので、人の心を真っ直ぐ
見通し、当人でさえ認めたくないような
動機を見抜くのではないかと
無気味になるような目をしていた。
非常に深味のある である。
              【「エミリーはのぼる」 16章】


                            【金の成る木】


   12月も10日になりますと、
  これまで渋々だった “冬” も、
  今度は一気に、それも
  駆け足でやって来ました。

   こちらだけでなく、
  各地の気温も軒並み今季1番の、
  最低気温だったようですね。

   いきなりの寒さに、
  庭のピンクの薔薇(リラ版「少公女」)
  やゼラニウム、セージなど
  花を付けている植物は、
  寒さに震えているような気がします。

   さて、今日の小さな幸せ。
  10年以上にも渡って育てていました 「金の成る木」 に
  薄いピンクの花が初めて咲いたのは、つい1昨年の事。

   期待した昨年は、ほんの申し訳程度にパラッと咲いただけ。
  ところが・・。今年は目を疑いました。
  何と木全体に渡って花芽を付けているではありませんか。

   ともすれば・・大きくなり過ぎて半分、持て余し気味だった私。
  ちょっぴり反省です。この木は、典型的な大器晩成型だったのでしょうね。

   ところで冒頭のラベンダー色の花瓶。(ラベンダーのポプリを入れています)
  ヒンヤリした感触の硝子製品は、冬より夏のイメージですね。

   いみじくも今日取り出したのは、
  北海道各地がいずれも氷点下・・というニュースを聞きましたから。

   そこから 「ダイヤモンドダスト」、
  そのシリーズの硝子花瓶へと行き着くのに、たいした時間はかかりません。
  「ダイヤモンドダスト」 現象を硝子で表したのが、この花瓶という訳です。

   (ダイヤモンドダスト : 気温がマイナス40℃程度まで下がった特に寒い朝、
  空気中の水蒸気が陽光に照らされキラキラ光る現象を言う)
                                 ~ 「北一硝子」 の栞より










   




   こちらは、静岡の友人から送られて来た、「伊豆紅ほっぺ」 です。
  苺は大好きですから味わって頂きますね。
  でも、こんなにお高い苺、ほっぺならぬ口が腫れそうです。






 



   



   最後に。今日の冒頭の文章は、偶々見つけたものです。
  しかも 『アンの世界』 から・・という点がミソでしょう。

   つい、問責決議を受けたばかりの2人の大臣の顔が浮かんで来て。
  特に一川防衛大臣。

   言葉の軽さも然る事ながら、誰の目から見ても、
  おどおどと自信のない顔と態度が目を引きます。

   そんな方が、こともあろうに国を守る重大な任務を持つ防衛大臣なんて。
  おまけに 「適材適所」 と、何とかの一つ覚えのように繰り返す首相。

   それに何と言う偶然でしょう。「王侯の前に立つ人」 と・・。
  王侯の前には誰だって立てる訳ではないのです。

   この方は、ブータン国王陛下に会うより、
  単なる資金集めパーティーを優先された方でしたものね。
  閣僚を何だと心得ていらっしゃるのでしょう。

   政治の事には関係のないブログですのに、
  つい愚痴ってしまいました。悪しからず・・。