とあるエンジンを組み上げるんだけど、オーナーさんから預かっている予備のクランクケースと比較する。
どうせオーバーホールするんだから、状態の良い部品で組み上げたいとのこと。

右側がオリジナルのケースで、左側が予備のケース。
オリジナルのケースを確認すると、クランクベアリングの外輪が回転したような形跡がある。
他は特に気になる部分はない。
詳細の測定はできないので、基本的に目視になっちゃうけどね。
今のところ予備の方が状態が良く見える・・・
次はYSR80系とRX80系のクランクの比較。
まずはピストンなしの状態で・・・

RX80系のクランクは、フロント側にビッグエンドがくる。(9時位)

YSR80系は180度反対側。(3時位)
ピストンを取り付けると・・・

RX80系は微妙にフロント側。(6時半位)

YSR80系は微妙に反対側。(5時位)
まぁ だからどうした!
ってことなんだけど・・・
世間の噂だけでなく自分の経験からも、RX80系エンジンは振動が少なく感じる。
それに比べYSR80系は振動が凄い。
これって単純にエンジンマウントの関係ではなく、クランクに関係があるのか?
なんて単純な発想から。

カウンターウエイトの角度が逆なことは知っていたけど、それ以上はやったことなかった。
さて・・・結論を出すのは難しいけど、それぞれの違いは明確になった。
YG0009