クドイくらいにオイルポンプのネタを書いているけど・・・
いまだに「オイルポンプは程度が良かったので、なにもしませんでした」と言う方が多い。
先日も、HS1の整備に関する電話をいただいて、できる限りの情報を説明させていただいた。
ところが数日後に・・・「焼き付いたらしい」との連絡をいただいた。
走行中に急にエンジンが止まってしまい、プラグの電極にアルミの粉が付着していたらしい。
シリンダーヘッドを外したら、シリンダー内壁に深い縦傷が見えたとのこと。
電話で話しながら色々と確認してもらったら、スタータプレートを回してもオイルは出てこなかったみたい。
あんなに一生懸命オイルポンプの、最小ストローク等の説明をしたのに・・・
いつの時点からなのか、何が原因なのかはわからないけど、オイル不足が原因であることが間違いないだろう。
何度も言っているけど、「外観が綺麗だから大丈夫」は意味がないと思ってください。
外観が汚くても、内部がしっかり動作していることが重要!
特に最小ストロークは、スロットル全閉時の吐出量を決定する重要な数値です!
この綺麗なオイルポンプは、先日お預かりしたもの。(焼き付かせた方ではありません)
HS1を整備中のオーナーさんは、オイルポンプが心配だからと持ち込んでくれた。
外観的には本当に綺麗なんだけど、最小ストロークは0.15ミリになっていた。
マニュアルで、基準ストロークは0.2ミリから0.25ミリと規定されている。
また、下限値は0.15ミリと規定されている。
つまり、0.15ミリになっている場合、調整が必須と言うことになる。
よほど過激な走りをしない限り、0.15ミリでも大丈夫だとは思うけど、あえて冒険することもないだろう。
って言うか、貴重なエンジンや部品を、これ以上地球上から減らさないでください。
確かに、オーバーサイズピストンは供給できます。
でも
言い換えれば、地球上からオーバーサイズピストンが1セットなくなることになります。
きちんと整備してやれば、そうそう焼き付くことはないと思います。
連絡をいただければ、できる限りの説明をさせていただきます。
部品も供給できます。
「大丈夫だろう」は大間違いです!
そうそう
「マフラーから煙が出てるから大丈夫」もダメです!
勘違いしないように!