数年前にモトプランニング製ボアアップキットを組み込んだ、ミニトレ君が短期入院してきた。
オーナーさんが、72ccエンジンを入手されたとのことで、すでに換装状態での持ち込み。
ボアアップしたエンジンは、もう一台のミニトレに搭載予定とのこと。
今回の入院目的は、電装系の接続とオイルポンプ周りの確認。
まずは点火系の確認作業を開始!
エンジンはGR80とのことで、電装系はミニトレを使用したらしい。
コンタクトブレーカーの接点は微妙な感じだったが、ギャップも取れたので、まずは今の状態で作業を進める。
コンタクトブレーカーのヒールが擦れるカムの表面が、サビで荒れていたので、軽く研磨して組み込んだ。
もちろん例のフェルトには、オイルを染み込ませておく。
とりあえずギャップ調整をやって・・・
さて
オイルポンプをやるか!
車両持ち込み時にオーナーさんを一緒に確認したんだが、どうにもオイルポンプの動きが怪しかった?
なぜかプーリーが完全に元の位置まで戻ってこない。
目視での判断では、プーリーとオイルポンプ本体の隙間に、汚れが溜まって動きが渋くなっているようだった。
エンジンから取り外しても、やはりプーリーの動きは渋い・・・
しかも最小ストロークが確保されていない。
って言うか、ストロークしてないし!
あいや!
かなり汚れている。
分解して各部の点検を始めると・・・
どうもチェックバルブの機能していない感じ?
このタイプは、注射器で内部のクリーニングをするんだが、両方向ともスカスカ・・・
ゴミか何かが詰まってしまい、塞げなくなっているんだろうか?
クリーナーを流し込みながら、注射器で吸い出してみると、「スポっと!」黒いゴミが飛び出してきた。
これで普通に動作するようになった。
最悪は、手持ちの部品と交換することも考えたんだが、なんとかなったみたいだね。
次に問題は、プーリーの動作だけど、どうやらリターンスプリングが変形しているようだ。
コレばかりは適当に修正したくなかったので、手持ちのオイルポンプから拝借して組み上げることにした。
次は電装系のつなぎこみ?
オーナーさんが使用した電装系の配線は、テープグルグル状態で、テープを剥がすと、こんな状態だったみたい。
おそらくマルチコネクタータイプの配線を、ギボシタイプに変更したかったんだろう。
車体側ハーネスからの接続はマルチコネクタータイプなので、なんらかの加工が必要になる。
両方ともギボシ端子に交換することも考えたけど、将来を考えてマルチコネクターに統一した。
まぁ、ちょうど手持ちの部品があったからなんだけどね。
さっそくマフラーを取り付けて、スパークプラグに火花が飛ぶことまで確認して、本日の作業は終了!
明日は、オイルポンプのエア抜きをやって、公道デビュー予定!
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