大まかな整備内容は把握できたので、作業を進めながら細かい部分を確認していく。
まずは、クラッチ側ケースカバーを開け、クラッチ周りの確認を始めた。
フリクションプレートも摩耗は少なく交換の必要はなさそうだが、クッションリングの変形が気になった。
あんまり痛んでいるケースないんだけど、ユルユルに伸びているのもあったので交換するにした。
次はプライマリードライブギアを外し、クランクのサイドシールを交換する。
クランクベアリングには錆びもなく綺麗だったんだが、内輪が空回りしちゃう・・・
AS1赤も同じ症状だったなぁ
もちろん良いことではないんだけど、ここを直すには腰下を割らないとダメなんだよね。
外輪の空回りよりは良いと思うので、見なかったことにして?オイルシールを打ち込んだ。
この状態でクランクシャフトを手で回すと、ピストン付近から異音が聞こえる。
本当に僅かな音なんだが、エンジン始動時に聞こえていた音の原因ではないかと思っている。
スモールエンドベアリングからだろうか?
これは、最終的なエンジン始動後に、再確認することにした。
次はお約束のオイルポンプ!
このタイプはスタータプレートがないので、例のオイルシールや「栓」が原因のオイル漏れはありえない。
でも、オーナーさんからの情報ではオイルポンプ周りにオイルが溜まっていたとのこと。
これはオーナーさんがオイルポンプの固定ボルトを増し締めしたら、止まったらしい。
う~ん
今回オイルポンプを外した際、ガスケットは簡単に剥がれてくれて、ケース側の合わせ面に古いガスケットが残っていた。
使われていたガスケットは、材質変更されたものだったので、いつの時点かでオイルポンプのメンテナンスをやったのだろう。
そのとき古いガスケットを完全に取り除かなかったことが原因なのではないだろうか?
まぁ、昔のことはどうでもいいか・・・
オイルポンプのメンテナンス終了!
最小ストロークは、0.2ミリだったので、シムを追加して0.25ミリにしておいた。
勢いでキャブレターまでやっつけちゃうか!
あれ?
このキャブレターってGR50用だね。
口径15ミリだし。
はじめてみるなぁ
このフロートチャンバーって。
スタータプランジャー上部のラバーが、ガビガビでヒビヒビなので交換しないと!
キャブレターが完成!
油面は微妙に低かったので、規定値に調整した。
スロージェット:#38
メインジェット:#88
これはGT50とGR50の混合仕様だったが、元気に走っていたとのことから、このままで組み上げた。
最終的には試乗してから考えよう。
今日のところは、こんな感じ?
残りの作業は、注文した部品が入ってきてからにしよう。
YF0001