さて・・・HS1の不調原因を探ってみることにした。
やはり怪しいのはキャブレターなので、まずは分解してみる。
***スタータバルブ***
先端を確認したが、硬くなっているし多少の変形はしている。
でもこの程度で不調になるとは思えない。
オフ時はきちんと密閉しているようなので、今回の不調には無関係だろう。
***油面***
フロートの変形もなさそうだし、数値的には規定内に収まっている。
実油面の測定はしなかった。
***ジェット類***
パイロットジェットの番手が純正と異なっていた。
純正指定は20番だが、使われていたのは22.5番
小排気量車にとってスロー系は意外と影響力が大きいので、とにかく純正番手に戻した。
メインジェットは番手に問題はなかった。
***スロットルバルブ***
先日の試乗でスロットルバルブの引っ掛かりが原因と思われる症状が出ていた。
この子は、例のアイドリングアジャストシャフト(正式名称か?)も修正をしていなかったので、一度分解して歪みと表面の研磨をやった。
歪みは問題のないレベルだったが、表面の傷が多かった。
スロットルバルブのガイド溝にも複数の傷があったのでオイルストーンで修正した。
これらの修正でスロットルの動作は見違えるようにスムーズにはなったが、これが不調の原因とは思えないので・・・
***コンタクトブレーカー***
ちょうど新品の在庫がなくなってしまったので、交換して確認することができない。
すでに発注しているので、そろそろ入荷すると思うんだが・・・
そうだ! コンデンサーの数値を確認していないなぁ
***ピストンリング***
実はちょっち怪しいと思い始めている?
と言ったものの、もっとひどい状態でも普通に走っている車両もある。
ブローバイみたいにピストンリングの不良で、燃焼室か一次圧縮室に未燃焼ガスみたいなのが侵入することも原因としてありえるか?
と言うのも、プラグの電極が湿っているわけでもなく、真っ黒くなることも怪しいと思う。
でも、仮にピストンリングに問題があると、低速域のトルクはどう考えるのか?
あぁ・・・混乱してきたぞ!!!
この状態で近所を走ってみたら、格段に走るようになっていたが、上まで回ってくれない・・・
左シリンダー
右シリンダー
新品プラグに交換して試乗したわけではないが、かなり焼けるようになってきている。
オーナーさんとも電話で話したんだけど、預かる前には100キロ程度まで出たとのこと。
まぁ、正式に出す場所はないんだが、これって現状でも出そうな気がする?
少なくとも、80キロ程度までは出るだろう。
こんどテストコースに運んで試してみるか?
ポイント、早く到着しないかなぁ