声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

卑弥呼の謎

2013-02-20 23:19:51 | Diary
「卑弥呼の墓」ではないかと言われている奈良・箸墓古墳で調査が始まったそうですね。

「卑弥呼」という名前を聞くと、
なんとなくワクワクしてくる人も多いようですが、私もその一人です。


かれこれ4年前になりますが、
前橋市内で開かれた奈良大学名誉教授
の水野正好氏の
「倭国女王卑弥呼の政治」というタイトルの講演を聞いた事があります。

講演では、
前半が邪馬台国の位置はどこか、
という長い間論争を呼んだテーマに
ついて水野教授の持論を紹介、

後半は銅鏡や銅鐸の発掘場所を分析し
ながら、
当時の国家がどのようなものだったかを推測しつつ持論を熱弁するというも
ので、

特に魏志倭人伝の読み説きは最高に面白くて印象に残りました。

教授の説は、魏志倭人伝の間違った解釈を指摘するもので、

その間違いを解明していくと謎が解ける・・・・その鍵が実は『隋書』
という聖徳太子の時代の書物にあるらしい
というもの、

そして、長い間の論争テーマになっている「邪馬台国の場所」についても、

その謎を解くと明らかに、
これまでの教授の持論である
「邪馬台国は奈良にあった」説が正しいという事になるのだそうです。

考古学って、こんなに面白いんだ・・・と、その時の私は目から鱗でした。

卑弥呼の時代のことは謎だらけですが
魏の国王から100枚もの神獣鏡を贈られているにも関わらず、
現在までに発掘されている鏡はないのだそうで、

当時の中国で作られた鏡はとても大切なもので、
富と権力の象徴のようなものだったらしいのですが

卑弥呼は欲張りな性格で、
教授は「ケチな女なんですわ」と
ボヤいてはりましたが、卑弥呼は
100枚もの鏡を独り占めしてしまったのだとか…。

これまで日本中で発掘されている400枚を超える鏡は、
実は豪族たちが当時の中国から贈られたのではなく、自ら買ったものだ、
というのが水野教授の推論でした。

三角縁神獣鏡は群馬でも発掘されていますが、
そうなるとあれも当時の豪族が金に物言わせて買ったものだということなのでしょうか…。

卑弥呼はどこに鏡を隠したのでしょう…。

そう言えばその時の講演の中で、
ちょっと気になる話がありました。

出雲氏の台頭について触れたとき、教授は「卑弥呼も出雲人かも知れない」
と言っていましたっけ…。

時間の関係で、そこまでで講演は終わったのですが、是非、続きを聞いて
みたいと思っています。

清水由美 

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