声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

仕事は学び

2013-02-16 11:10:20 | アナウンサー 話し方 企業研修 ビジネス
音楽プロデューサーの小室哲哉さんが
C型肝炎に罹患されているとのことを
ネットのニュースで知りました。

すでにインターフェロンの治療も受けているとか…。


仕事柄、医療関係のシンポジウムの司会を頼まれる事があります。

これまでに、C型肝炎に関するシンポジウムを3~4回、乳癌と糖尿病、肥満学
会のシンポジウムをそれぞれ一回ずつ担当したでしょうか、

専門医の講演のあとで、患者さんや患者のご家族からの質問を紹介し、
専門医に答えて貰うよう進行するのが
私の役目です。

司会者としては、
当然ある程度の予備知識や専門用語の読み方なども調べておく必要があるので、

医療関係のシンポジウムは自分にとっても勉強になりますし、

また、実際にそのシンポジウムで知り得た事が何より貴重な経験となっています。


乳癌や糖尿病は患者数も多い事から、メディアでもよく取り上げられますが、肝炎に関しては知識もなく

B型とC型と比べた場合C型の方が怖い、C型肝炎は必ず肝硬変や肝臓癌になるものだと思っていたのが以前の私でした。

それがシンポジウムの場で学ぶ機会を得て、ますます「医学は日進月歩」という印象を強く持ちました。


今は、例え肝臓癌になっても、治療の方法がある時代だということ、

そして、患者にとっても様々な治療の選択肢が与えられている事を知りました。

治療はお金もかかりますが、
高額医療費の補助制度が適用になる
場合もあるなどの朗報もシンポジウムで知った事です。


司会が終わってロビーに出ていくと
患者らしき高齢の女性から

「司会者さんも肝炎なの?」と声をかけられましたが、

その理由を訊くと
「患者の気持ちをよくわかってくれていたでしょ?」

とのこと、

父方の祖母が肝臓癌でしたので、それも気持ちの何処かにあったのかもしれません。

それと、私も、なぜか肝機能の数値でよく健診に引っかかります。(~_~;)

昨年、C型肝炎のシンポジウムでコーディネーターを務めて頂いた大学病院の専門医に、肝臓のCTを撮って頂く機会があったのですが、

待合室でどの医師が担当になるか未定なので順番を待っているように言われ、呼ばれるがままに診察室に入っていくと、

「あっ、先生!その節はお世話になりました。」

…という具合いです。
これも不思議なご縁でした。(^^;;


様々な専門家と直接知り合える医療シンポジウムの司会は、

普段はグータラな私に、いつもどこかで見ているご先祖さまからの

「もっと勉強せよ」

という暗示なのかもしれません。

そして

「もし病にかかっても慌てるな、助かる道は幾らでもある」

と言ってくれているのだ、と思っています。


清水由美 

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