このところ著名人の方々の講演を聴く機会が多く
「言葉と伝え方」について考えるきっかけを頂いております。
万人に、わかりやすく伝えるのは至難の技ですが、
「言葉」を扱うプロは、
流石だと思うことがあります。
昨日の阿木燿子さんの講演も、そうでした。
難しい言葉を使わず、
気負った表現もなく
そして何より優しく…
最後に、聴く者の心にしっかり落とし込まれた言葉たちは
講演が終わった後も会場にほのぼのとした余韻を残し
素敵なお土産を貰ったような気持ちになりました。
有名作詞家のお話ということもあって
「詩的」な表現も多いのでは?と予想して臨んだのですが、
予想に反して扱われた言葉は、とてもシンプルで
文語表現やカタカナ言葉を一切使わず
お陰で、すんなり頭に入ってきました。
90分間、約2000人の聴衆が同時に頷き、笑い、涙ぐむ…
同じ空間を共有する歓びを感じながら
じっくりと聴き入りました。
だからこそ、あれほど多くのヒット曲が生み出されたのですね。
そして、それらの言葉で綴られたお話の内容にも…多くの気づきを得ることができました。
子供の頃から心に引っかかったままだったモノに気づいた瞬間、
何かが、ストンと落ちたような…不思議な安心感と驚きと
静かな感動を覚えたものです。
ヒットメーカーの阿木燿子さんは
人を惹きつける言葉を操るマジシャンでもありました。
しかも、とってもチャーミングな…(*^^*)
