声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

京都のみやびとモダン

2017-06-06 17:51:28 | Diary
その昔、京都で仕事していた頃は

いつでも観られると思っていたせいでしょう、

美術館に行くのも番組取材がらみで、
ゆっくり鑑賞する心の余裕もなかったのですが、

思えば随分もったいない事をしたなぁ…と
今になって、つくづく思うのです。


そんな思いで、

館林美術館で開催中の『京都のみやびとモダン』展を観てきました。





館林美術館は、初めてだという義母を誘って

先に車で美術館に送って行き、

その間に館林市内で仕事を済ませ、

帰りに迎えに行くだけのつもりだったのですが、

思いのほか仕事が早く終わったので

義母と待ち合わせした時間までに
大急ぎで見て回りました。


前期、後期で展示品の入れ替えがあったため
チラシにある上村松園の絵はなかったのですが、

富岡鉄斎のダイナミックな富士山などの山々を描いた遠望図の屏風に圧倒されつつ

仙人の気分を味わい、



北大路魯山人の椿模様の器の前で

( このスイカが丸ごと一個入りそうな大きな器に、いったいどんな料理を入れて出せばいいのだろう…)

と勝手に悩み、


志村ふくみさんの紬の前で、
いつだったかTVで紹介されていた染めの過程を思い起こし、

その繊細で温もりある色合いにウットリしつつ


待合せ時間にロビーに出てみると

予想どおり義母はミュージアムショップで買い物中。


気前の良い義母は、

「どれでも好きなアクセサリーを選びなさい」

と勧めてくれたのですが、


アクセサリーより気になった

「アレッポの石鹸」を買ってもらいました。


(※以下は館林美術館のFacebookより)



我が家のうす汚れたレトロな洗面台にぴったり。




義母は、2時間かけて観て回り、

疲れると各コーナーの椅子に座って作品を眺めるなどして過ごし、

すっかり満足した様子でした。

最後に出口で記念撮影をば…。



ちなみに、義母に

「魯山人先生のツバキの器に盛るとしたら、どんな料理が合うでしょうね?」

と訊いてみると、

「そうねぇ…ジャガイモの煮っころがしかな?」

との答え、

妙に共感した私なのでございました。

館林美術館の「京都のみやびとモダン」は、
今月25日までです。




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