連日の猛暑が堪えるこの頃です。
ここ数日の九州北部の豪雨被害で、
S58年7月の島根県西部豪雨を思い出していました。
鉄砲水に遭って2階まで浸かった親戚の家の後片付けを手伝いに行った時、
道が寸断され、仕方なく途中でバイクを降りて、
リュックを背負って山越えをする途中に見た崩れた墓地の風景…
着いた家の庭先で、ただ呆然と立っていた、伯母の疲れ果てた表情が今でも忘れられません。
先週水曜日、島根県西部に出ていた大雨特別警報が気になり、
親戚に電話して状況を聞いたところ
今回は、1日で水が引いて河川の氾濫もさほど心配するほどではない…との事でした。
34年前の被害の後の治水工事が、功を奏しているのでしょうか。
今回の豪雨のニュースを見聞きするたびに
治山や治水の重要性を再認識しております。
線状降水帯が、どこででも発生するというなら日本全国で同じような災害は起こりうるわけです。
昨日のNHKスペシャルを観ながら、
“他人事ではない”
という思いをいっそう強くしています。
大量の流木は、今回の豪雨でも被害を大きくする原因になっているとの事でしたが、
戦後、植えた杉は既に70年の樹齢…
成長は早いけれど根が浅いと言われる杉が
大雨をしっかり根っこに貯めるほどの涵養機能は
無く、
それに、
もともと火山灰地であるという条件も災いしている…
でも、
考えてみれば
火山灰地は、日本全国にあるわけで、
関東ローム層の上に建っている我が家の場合も
数十メートル上は杉の森林…条件は、とても近いのです。
以前、
杉の間伐材の使い道を模索する県の林業会議の席で、
「今は、放置状態の山も多くてね、管理に費用がかかり過ぎるので、タダ同然でくれてやるよっていう林業家もいるんだよ」
と荒れ果てた山の話を聞いた事がありました。
その後、
乾きにくい杉を早く乾燥させる工場もできて住宅にも利用しやすくなった…と聞いていますが
伐った後の、
大雨での流木被害を防ぐための治山対策はどうなっていますか?
それと、
大雨特別警報が出ても
大雨で道が川の様になってしまった場合、車は使えないわけで、
どう逃げるか…が喫緊の課題です。
ご近所は、高齢者ばかり…
困りました。💦