声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

読むだけでは伝わらない

2021-08-18 10:03:08 | 報道 ニュース ワイドショー
1台が130万円以上もするスピーチプロンプターを左右に置いて、

それを見ながら記者会見をする…

確かに、下を向く事は少なくできるけれども、

所詮、読んでることには変わりない…

昨夜の総理の会見を拝見して
そんな印象を受けました。


まず、
読んでるのと話してるのと、どこが違うのか…

話す場合は、テンポが揺れる、
それに対して、
読むとテンポが一定になる…、

特に、
都道府県名を伝えるときの「間」と「速度」が一定の速さでした。

“読んでる感”は拭えません。


それに加えて、
話す場合は自然な抑揚がつくものだけれど、

読むことに集中し過ぎると、
語感や語意までに気が回らず、

ただ淡々と字面を読んでしまう。

それが、カンペを見ながら話す場合に陥りやすい失敗です。


特に一字一句、
人が書いたものを間違えずに読もうとすると、

表現は二の次になります。

スピーチ原稿は、ただのカンペになってはいけません。

私もその昔、スピーチ原稿を1行飛ばして読んだ事がありました。

それ以来、原稿に全て書くのはやめました。


今は、せいぜいメモを見る程度です。

できれば要点を箇条書きにして、それをチラッと見ながらフリートークで話す…

その練習を繰り返して、準備をすることで、
ようやく「伝える」から「伝わる」になるのです。

スピーチのスキルは一朝一夕で身につくものではありません。

繰り返しの練習があってこそです。

国のトップの立場では、
そんな事に時間を割く余裕もないという事でしょうか…。


かなり、お疲れのようですね。

(ー ー;)





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