今月は祝日と振替休日が2日、
この貴重な休日を自分のやりたい事に使いたい…
そう思って夫にある提案をした。
愛犬連れで一緒に出かけるのも良いが、
月に1日くらいは
『お互いに自由に使える日』
を作らないか?と。
特にokをもらった記憶はないが、
一昨日は、それを実行した。
1人で出かけて映画を観て、
その後、義母の話を聞く…
それが敬老の日の私のスケジュールだ。
映画館は混むどころか閑散としていた。
『90歳。なにがめでたい』は、
草笛光子さんの生誕90年記念映画なのだとオープニングで知った。
結論から言えば期待通りの面白さだったし
原作を読んでいって良かったとも思った。
映画館の真ん中の席で大笑いをし、そして泣いた。
特に、佐藤愛子さんの原作でも泣いたが、飼っていた犬のくだりは泣ける…
それ以外は笑っているほうが多かった。
観終わった後で、
義母の好きそうな花と好物のチョコレートを買って行くと、珍しく起きていた…
いつもは昼寝中の時間で、
起こすのも申し訳ないので置き手紙をして帰るが、
久々にゆっくり世間話をした。
「最近は一日中、探し物をしているのよ」
と義母は言う。
いつも来るケアマネは施設への入居を勧めてくれるとも言っていた…
「お茶のお友達だった◯◯さんはね、今、東京の施設に入っているらしいわ、こっちのお家は誰も住んでないみたいね」
そういえば、随分と大きなお屋敷だと聞いた事がある…
(今、この手の空き家は増えているんだよなぁ)
「◯◯さんの入っている施設はね、ダンスホールもあるんですって!」
きっと入居費が何千万もする老人ホームの類なんだろう。
残念ながら、地方都市の老人ホームにはダンスホール付きは聞いた事がない。
嬉々として話す義母に、
「そう言うところがいいですか?」
と訊くと、
「私は、歩けるうちは施設には入りたくないなぁ」
とのこと。
なんとなくだけど、
映画を観たせいか心情が理解できたような気がした…
義母は94歳。
2024年敬老の日、私自身も老いと真正面から向き合った…
よい日になった。