左の中指と薬指がバネ指になって10年、
時どきリハビリのために下手なピアノを弾いているが、
夫の前だと騒音になるので、
最近は夫が留守で、Halが寝ている時間を選んでいる。
眼内レンズのおかげでメガネなしで楽譜が読めるようになったのは嬉しい。
それなのに指は思うように動かない…
(-。-;
一曲をゆっくり、運指を正確に2、3回…
ぎこちない音にガッカリしながらも、
指関節のためのトレーニングだと割り切って弾く。
曲は何でもいいのだが、なるべく譜面がシンプルなもの…
真っ黒いオタマジャクシがウジョウジョしているのや、♯と♭がたくさん付いているのは、避けている。
技術力も集中力も欠けている私には…
複雑な曲は弾けないのだ。
今日は定番のバッハの平均律集第一巻の1番。
以前から楽譜は家にあったが、
(そういえば、この楽譜は何のために買ったのだろう?)と、ふと考えた。
ペラペラと捲ると練習した気配が全くない…w
全くないのに、
あるページにだけ鉛筆書きで何かがビッシリ書かれている…
しかも、そこにはセピア色に変色した一枚のメモ用紙が挟まれていた…
そう思ったのは間違いで、よく見ると
《試験問題》のようだ。
楽曲分析かなにかの問題だろうか?
と思ったら、どうやら対位法の試験のようだ。
用語の解説を求める問題のほかに
『フーガNo.16を分析して図表化せよ』とある。
もう40年以上も前のものなので全く記憶にないが、
それなりに勉強したような痕跡もある。
私って、けっこう真面目な学生だったのかな?
水野先生…民族音楽がご専門だったような。
お元気かしら?
しかし、バネ指にも困ったもんだ。
「ピアノどころかスティックだって握れやしないんだから」
…と、
下手な言い訳に使っている。