以前、夫が勤めていた映画CM制作会社からの依頼でモニタリングした際は、
帰って来るなり
「題材が地味すぎてイマイチかな」
と言っていた作品ですが、
私は昨夜、一人で観ながら
(この手の映画、好きかも…)
と思いました。
時代設定は1995年から2008年…
平成なのに、主人公の住む部屋も、出版社のオフィスも昭和の香りがプンプンします。
それに、何より人物設定が面白い。
自分の気持ちを人に伝えるのが苦手な主人公が
辞書作りという途方も無い時間を要する作業に打ち込むことによって、
少しずつ変化していく…
その不器用な主人公を支える登場人物たちにも好感が持てます。
いわゆる「毒がない」人ばかり…
そのためか、観終わった後、爽やかな余韻が残るのです。
『三省堂の大辞林は28年かかった』
という言葉には、さすがに驚きましたが
最近はネット検索ばかりで、捲ることもなくなった辞書を
紙質の“平滑性”を確認しながら捲ってみようと
思いました。
ちなみに、『恋』の語釈は私が考えたのと、ほぼ一緒でした、
『右』の語釈については、加藤剛さん扮する監修責任者の“ひと言”が目からウロコですね。(^^;;
辞書作りの基本は、
頭でっかちにならずに「生きた言葉」を探すこと…
日々の生活の中で見つけた「言葉」を、やり過ごすのではなく
(なんだろう?)
と興味を持つことが必要なのですね。
この映画は、大劇場で観るより
夜中に一人でDVDで観るほうが、よく理解できますし面白さも伝わってきます。
さてと、“用例採集”でもしますか…。
清水由美
帰って来るなり
「題材が地味すぎてイマイチかな」
と言っていた作品ですが、
私は昨夜、一人で観ながら
(この手の映画、好きかも…)
と思いました。
時代設定は1995年から2008年…
平成なのに、主人公の住む部屋も、出版社のオフィスも昭和の香りがプンプンします。
それに、何より人物設定が面白い。
自分の気持ちを人に伝えるのが苦手な主人公が
辞書作りという途方も無い時間を要する作業に打ち込むことによって、
少しずつ変化していく…
その不器用な主人公を支える登場人物たちにも好感が持てます。
いわゆる「毒がない」人ばかり…
そのためか、観終わった後、爽やかな余韻が残るのです。
『三省堂の大辞林は28年かかった』
という言葉には、さすがに驚きましたが
最近はネット検索ばかりで、捲ることもなくなった辞書を
紙質の“平滑性”を確認しながら捲ってみようと
思いました。
ちなみに、『恋』の語釈は私が考えたのと、ほぼ一緒でした、
『右』の語釈については、加藤剛さん扮する監修責任者の“ひと言”が目からウロコですね。(^^;;
辞書作りの基本は、
頭でっかちにならずに「生きた言葉」を探すこと…
日々の生活の中で見つけた「言葉」を、やり過ごすのではなく
(なんだろう?)
と興味を持つことが必要なのですね。
この映画は、大劇場で観るより
夜中に一人でDVDで観るほうが、よく理解できますし面白さも伝わってきます。
さてと、“用例採集”でもしますか…。
清水由美