遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



........きのう はじめて 観たのだが どうも気になって 気になって ..... 山本耕史 さんは花より団子で 花沢類 の声を担当していた役者さんだった。殺陣が若手にしては滅法上手い。このごろNHKによく出ているらしい

どこが 気になるかというと 目 である。 きれいな目 見ているけれど見ていない 自分しか見ていない ..... とわたしは感じた。 自分「ひとりで」ものがたりを語ってしまっている。完結している....舞台役者のはずなのに...?それが不思議で じっと見ていた。所作がうつくしい。かくあるべきという美意識 スタイルを持ってらっしゃるのだろう。山本耕史 さんが 丹下典膳をそういう人物 美意識を持ち 自分のなかでものごとをとらえ 決め 運命に殉じる ...... そうとらえているならいいけれど。丹下典膳はそれだけではないと思う。こころのなかに揺れ動く海を持っているのではないか。それを もうちょっと見たいなぁ......ほんとうのかっこよさは かっこわるさからもくる たとえどんな強く見える人間でも 弱さや恐れや情けない部分を抱えていない人間はいない。自分のなかに弱さを見る 執着を見る 恨みを見る たじろぐ 苦しむ 未練を断ち切る その葛藤にこそドラマがある 見るものを惹きつけずにはおかないその揺れ....がもっとあれば 千春に「もう 嫁はもらわぬ」 という台詞が生きる。 もっと胸が揺さぶられる。さらっときれいに過ぎるのだ。もっといい役者になってもらいたいなぁ....

いい役者は滅多にいない。自分のガラや色で勝負するひとはいるが、私が好きなのは 自分をカラにして役そのもので生きるひと。それを役者という。



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )