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音楽の喜び フルートとともに

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希望

2010-03-02 21:30:28 | 子ども

民主的なコミュニケーションをしようとするのは、本当に難しい。
提案したり、選択肢を示したりすると、子どもは本当によろこんで、ほとんど無茶な選択はしません。

こちらへ持って行こうとか、こっちを選んで欲しいなぁと思いながら、提案の形をとろうとすると、反抗心を刺激して残念な結果を招いてしまいます。
最悪の選択をされても引き受ける決意をすることが肝心です。

ほとんどと言ったのは、ずっと長く、選ぶことを赦されなかった子どもは、自由が信じられません。わざとひどい結末を招いて、こちらがどれだけ本気かを試します。
幼いほど、その期間は短くなり、年を重ねるほど、自由に慣れるのに時間がかかります。

子どもだって自分のいる場が荒れていくのは嫌だし、ちゃんと場に貢献して認められたい。

でも、民主的なコミュニケーションに慣れていない、猜疑心の強い大人の私は、提案の言葉を作文するだけでも大変。
「・・・しろ。」
「・・・すべきだ。」
「・・・しなさい。」
と言ったり、無視したり、怒った顔をしたりする変りに、


「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」とか「・・・するのと、…するのどちらを選ぶ?」
「聴いてくれてありがとう。」と笑顔で言うこと。普段の当たり前のことをしてくれたときに言う心からの感謝とか。なかなかさっとでてきません。

それにうまく言えても、優柔不断に見えたり、良いようにされているように見えたりして、短期的には指導力を発揮しているようには全く見えません。

大人の仲間からの評価は下がり、自信は少なくなります。しかし、それでもやり続けていると、子ども達がへたくそまでも受け取って支えてくれるようになってきました。それも、その場で一番力が弱い子どもから。

子ども達が、私の猜疑心を少しづつ溶かしてくれています。