木瓜の花、東絞り。
母が、亡くなった友人から頂いて15年位経ちます。
こちらは赤。
今年も1鉢に仲良く咲いています。
盆栽って不思議です。
唐で始まり、平安時代には日本に入ってきて、鎌倉時代には武士の趣味として広く定着し、江戸時代には、隆盛を極めたそうです。
剪定や、肥料、苔の巻き方。
枝ぶりを整え、品評し合い、品種改良や、植物の交配を行ない、たくさんの品種を生み出したのもこの頃からです。
人から人へと伝えられて樹齢300年の名品もあるそうです。
武器を持ちながら、一度も抜かずに一生を終えた男たちが、日々丹精した盆栽。
作品に名前も残すことなく、引き継がれていった鉢。
この頃和算、天文学、地政学。
武士も商人も学び、芸事を嗜みました。
地方の豪農もパトロンになったりしていました。芭蕉も農家に立寄り句会を開く代わりに宿をかりています。
260年余りの平和の配当。