音楽の喜び フルートとともに

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森田ピアノ

2017-04-27 22:15:51 | 楽器
京都のハープファクトリーにアイリッシュハープを見にピアノのTさんと行ってきました。

中書島で、京阪宇治線に乗り換えて六地蔵駅で降りて、バスに乗って大石神社で下車徒歩3分。

グーグルでナビしてもらいましたが、それでも100メートルほど行き過ぎてから戻ってきました。

森田ピアノと言う看板が出ているところが、京都ハープファクトリーです。

電話してなかったので、店主は留守でした。青年が出てきて、電話してくれました。すると、30分ほどお待ちくださいと言うことでした。どうしようかと思っていると、「こちらで待たれますか?」と聞いてくれました。

森田ピアノはピアノを修復してくれるところで、珍しい器具などをTさんと見ていると、「こちらもご覧になりますか?」と2階を指差して言ってくれました。

「良いのですか?」

さて.昔はピアノを修理するとことから始まった会社で、2階にはピアノがたくさん置いてありました。
しかも、これって!?


エラールのピアノ、1905年 ルイ15世モデル、85鍵。

この脚!

ハープのペダル。

平行弦。

ため息がでました。
びわ湖ホールのロビーに修復したもう一台のエラールを、納められたそうです。

他にも

ウィンケルマンのオルガン

ルノワールの絵の中の楽器についているようなキャンドルスタンド付き。


スタンウェイ モデルKオルガン

菊の模様。





スタンウェイのリプロデューシングピアノ。

この紙の巻物をピアノに入れて自動演奏します。
レコード発明前夜。
どうしても、記録に残したかった音をこれに閉じ込めたそうです。
それは、私の予想の遥か上の技術でした。

ホロビッツが演奏したショパンのエテュードを記録しピアノの上で再現できる…!

ラベルや、ドビュッシーの演奏したものもあるそうです。

レコード盤や拡声器やスピーカーや、電気信号を通すことなく、ピアノの上で再現するのです。
このすごさが、わかりますか?

「聴きたいです!」と、Tさんと2人声を合わせてしまいました。
「ぜひ、コンサートして下さい!」
「考えてはいるんですけどね。」
「その時はぜひ連絡下さい!」

丹精込めて作る人がいて、丹精込めて使う人がいて、丹精込めて修復する人がいます。

今目の前に精進する人々の繋がりが、美しい音や夢を紡いでいくのです。
いいものを見せていただきました。