
千人の月見の宴、リハーサル。
快晴ですが、すごい風。
譜面台に楽譜を目玉クリップでつけようとしても、バタバタ動いてつけることができません。
足が短くてクリップが届きません。
やっと楽譜を置いたら、譜面台が頭から転倒。
困っていると、竜童さんの譜面台が…。
お借りしました。
しかしまだ難関。
風がひどすぎて、反対方向に向くしかありません。2人で向き合って合図するはずが、同じ方向に。
マイクに風の音が入り、音響さんが「マイクに近づいて、吹いて下さい。風の音しか拾えません。」
なるほど。マイクにも野外演奏にも全く慣れていません。
リハが終わってすぐ、自宅に帰って自主練。の予定でしたが、セリアで、洗濯ばさみを購入しました。
楽譜をとめるには、クリップでは充分ではなかったからです。
さて、帰って練習しているとYさんが、来てくれました。
浴衣を着付けてくれました。

準備完了。
お弁当を食べて、出発。
河川敷では、火入れの儀式が終わって、篝火の中、薪能がいよいよ始まりました。

黒塚。
最小の動きで舞われるのに、惹きつけられます。
狂言の部分は、打って変わって寝転がったり、飛び上がったり、ユーモラスです。
調伏のシーンでは、現代の演劇のようなスピードは無いのに、息を呑む緊迫感があります。
日本の伝統芸能の凄みに圧倒されました。

宇崎竜童さんのコンサートは打って変わって、熱い!
今日は気温が下がり、寒い。
浴衣でも寒いので、拍手したり、歌ったり、身体を動かしながら演奏されるのは助かります。
歌もギターもスタイリッシュでかっこよかった。70歳を過ぎておられるとはとても思えません!
人を惹きつける力もやはり並ではありませんでした。
最後のお見送りのフルートは、あれだけ荒れ狂っていた風は、おさまり。
しかし、譜面台はちゃんと用意して下さっていて、感激しました。
寒い中、朧月夜、月の光、月の沙漠、赤とんぼを聴いていただきました。
神戸からわざわざ来て下さったMさんからかわいいお花と、お菓子を頂きました。


本当にうれしくありがたかったです。
共演の伊澤隆志さん、スタッフのみなさん、お客さま寒い中、本当にお疲れ様でした。
感謝です。