木瓜の花はもう満開です。
シチリアーナは
ルネサンス音楽(15世紀~16世紀)末期からバロック音楽(17世紀~18世紀)に流行った舞曲の一つです。
特徴は8分の6拍子か8分の12拍子で、付点のリズムで、短調、自然短音階です。
イタリア語でsiciliana
男性名詞 siciliano
フランス語の女性名詞 siciliaenne
とも言われます。
シチリア島で生まれた、流行ったなどと言われますがはっきりとはわかりません。
シチリア島は6世紀には東ローマ帝国に属していましたが、9世紀にアッバース朝のアグラブ朝に征服され、200年ほどイスラムに。
パレルモは3000人から30万人に急成長し繁栄しました。
11世紀には北欧のノルマン人が征服。
ムスリムとも共存し、シチリア王国として繁栄しました。
スペインとオーストリアハプスブルグ家で取ったり取られたりを繰り返し
1861年にイタリア王国の一部になりました。
15世紀~18世紀のヨーロッパの人がシチリアーノと聞いて思い浮かべるのは、文化的にも経済的にも繁栄した世界に開かれた島。
東ローマ帝国、イスラム、ギリシャ、ノルマン、スペインの人々が入り乱れ、戦い、共存する国。
イスラムの香り、海洋国家。
と言ったイメージがシチリア風の踊りのイメージだったのかも。
さて、どんな風に聞こえるでしょうか?
バッハのシチリアーノ
フルートソナタBWV1031第二楽章、CPEバッハ作と言われています。
あるいは、大バッハの無伴奏ソナタBWV1001の3楽章
ヘンデルの合奏協奏曲集第8番HWV326の第5楽章