17日、カンヌ映画祭の受賞作が、発表され、濱口竜介監督と大江崇允さんが「ドライブ・マイ・カー」で脚本賞を受賞した。
「国際映画批評家連盟賞」も併せて受賞。
濱口監督は、ベルリン国際映画祭でも、「偶然と想像」で銀熊賞を受賞しており、昨年も黒沢清監督の「スパイの妻」の脚本を担当しており、これは、ベネチア映画祭で銀熊賞を受賞している。
日本の映画界に光がさしてきた。
ちなみに、カンヌ映画祭の最高賞はフランス映画「チタン」。女性監督としては2度目の受賞。
17日、カンヌ映画祭の受賞作が、発表され、濱口竜介監督と大江崇允さんが「ドライブ・マイ・カー」で脚本賞を受賞した。
「国際映画批評家連盟賞」も併せて受賞。
濱口監督は、ベルリン国際映画祭でも、「偶然と想像」で銀熊賞を受賞しており、昨年も黒沢清監督の「スパイの妻」の脚本を担当しており、これは、ベネチア映画祭で銀熊賞を受賞している。
日本の映画界に光がさしてきた。
ちなみに、カンヌ映画祭の最高賞はフランス映画「チタン」。女性監督としては2度目の受賞。
おすすめ度 ☆☆☆
モロッコ映画
劇場未公開
息子がISに入隊したといって悩む母親。場所はベルギー。
平凡な家庭だが、夫婦仲はよくない。
戦争ゲームで遊ぶ息子。
誘われて、親に内緒でシリアへ。
母親は、単身シリアへ。
記者証を金で買って、潜入。
しかし過酷な現実。
死体の流れる川を泳ぎ渡ったり、カーチェイスがあったりとアクション映画風。
母親は、武器は持たないが、息子は銃で参戦。
まこと幸運の末に二人は合うのだが。
Isを内側から描いて新鮮。
虐殺シーンもあちこちに。
スリルは、満点だが運が良すぎる。
それにしても、女(母)は強い。
ブラヒム・シュクリ監督はモロッコ出身。ベルギーで映画を学ぶ。
おすすめ度 ☆☆☆
南アフリカ映画 Netflixで公開
ドキュメンタリー好き ☆☆☆★
南アフリカの美しい海を舞台に、映像作家の男性と1匹のタコの約1年間にわたる交流を描いたドキュメンタリー。
第93回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞。
映像作家のクレイグ・フォスターは人生に疲れ、癒しを求めて南アフリカの海に潜る日々を送っていた。そんなある日、海中で1匹のタコに出会った彼は、その驚異的な生態に魅了され、毎日そのタコのもとへ通い始める。
冷たい海中にもかかわらず、ウェットスーツも身に着けず、ほぼ素潜りの状態で、日々海中で過ごすのは大変なことだと思う。
まあ、毎日の出会いで、タコも気を許したのか、まとわりついてくる。
そんなタコを観察し生態を明かしていく。貴重なフィルムだ。
サメの襲撃とか、獲物の捕獲とか、なかなか一発では撮りえない貴重な映像が盛りだくさん。
息子が出てきて、跡を継ぐような都合の良い話になっている。
タコ好きには、貴重な映画だ。
おすすめ度 ☆☆☆☆
ブラジル映画
手紙の代読と代筆を通して交流を深めていく老人と娘の姿を、おかしくも温かく描いたブラジル発のハートウォーミングストーリー。
老人は、ブラジル南部のポルトアレグレに住んでいるが、隣国ウルグアイからやってきた。
ウルグアイは、アルゼンチンとブラジルに挟まれた小さな国。歴史的に見てもよくまあこんな小さな国がと思う。
映画は、ブラジルでの話なので、余談。
目の不自由な主人公が、ひょんなことから20代の若き女性と知り合う。
つながりは、手紙の代読、代筆。
ただ、女性のほうは、お金が目的。
しかし、二人の交流で、話が温かいほうへ。
昔の恋人、息子との交流を温めるラストが美しい。
良い老後がうらやましい。
今年のアカデミー賞は
「ノマドランド」が。作品賞、監督賞、主演女優賞を獲得
主演男優賞は、「ファザー」のアンソニーホプキンス
助演女優賞は、「ミナリ」のユン・ヨジョン
助演男優賞は、ダニエルカルーヤ
アンソニー以外は、非白人。
アジア系が圧倒・
ただし、日本は圏外。
おすすめ度 ☆☆★
R15+/チリ映画
ヒロインのマリアーナ・ディ・ジローラモが美しい。
夫、中年の女性弁護士、その夫で消防士。
狙い定めた男女とのラブラヴ。
エッチシーンが多いのだけど、エロくはない。
ヒロインは、ダンサー。
全編にあふれる情熱的なレゲトンダンス。
火炎放射器で焼き尽くすシーンも。
振付師である夫との結婚生活は破綻した彼女は、その妖しい魅力を武器に実直な消防士、さらに彼の妻までをも虜にしてしまう。不可解なまでに奔放なエマの行動。その行動の裏には衝撃的なある秘密が隠されていた。
その割には、凡庸なラスト。
ダンスシーンと美しい映像、音楽に酔いしれる。
おすすめ度 ☆☆☆★
劇場未公開
Netflixで配信
カナダ・ハンガリー・アメリカ合作
2020年・第77回ベネチア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞、アカデミー賞もノミネイト。
だが、国内では、劇場公開されず、Netflixでしか見られない。
自宅出産を選んだ夫婦。
だが、肝心の時にいつもの助産婦が来ず、代理が。
30分に及ぶ出産シーン。
そして、赤ん坊の死。
子供はいるが、出産シーンには立ち会っていない身にとっては、お産の大変さが、身に染みる。
そして、出産後の子供の死。
これだけで、重い映画だ。
だが、それからは、夫や義母との確執。
助産婦が、殺人の容疑で裁判に。
義母たちが、有罪を求める中、助産婦も一生懸命にやってくれたという、ラストの弁明。
心にのしかかる映画だ。
おすすめ度 ☆☆
イタリア・アメリカ合作
非道の武装集団を殲滅し、愛する家族を救出せよ!ドルフ・ラングレン主演で贈る、激闘アクション最新作! !
ある祝賀会に招かれ、家族との久々の再会を楽しんでいたインターポールの刑事・マイケル。しかし、謎の武装集団に突如襲撃され、妻子が人質に捕られてしまう。
画面が暗くて見ずらい。敵味方の判別がつきにくい。
ドルフラングレンが売り物だが、あまりぱっとしたアクションシーンはない。
敵ボスを演じるのは、米伊のTV・映画で活躍中の日本出身俳優 ハル・ヤマノウチ! ただし、日本人である必要はない。まあ、演技と珍しさで起用されたのか?
最初のほうでは、人質事件が起こり、何事かと興味を持たせるが。しりすぼみ。
まあ、ドルフ・ラングレンファン向け!
おすすめ度 ☆☆☆★
ブラジル・フランス合作
R15+
第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した作品。
舞台は、ブラジル西部、ペルナンブーコ州。原住民と西欧人の混交で、様々な人たちが暮らしている。
村の長老の死で帰ってきた娘で映画は始まる。
前半は、村が地図から消えたり、携帯がつながらなくなったり、UFOが飛んだりと不可解な出来事が続く。
水不足の村に、市長候補が演説にやってくる。
一方、この村をつぶそうとする勢力が。
村人が立ち上がる。
サスペンスフルだが、R15+のエログロ描写。(全裸の夫婦がうろうろ:モザイクなし)
どこかソウルフルな展開。
西部劇風な、村人の防御。くびがごろごろ。
意味深な映画。
日本アカデミー賞が昨日発表された。
日本テレビで、生放送。
最優秀作品賞 「ミッドナイトスワン」 内田英治監督
最優秀監督賞 若松節朗 「Fukushima 50」
最優秀主演男優賞 草なぎ剛 「ミッドナイトスワン」
最優秀主演女優賞 長澤まさみ 「MOTHER マザー」
最優秀助演男優賞 渡辺謙 「Fukushima 50」
最優秀助演女優賞 黒木華 「浅田家!」
最優秀アニメーション作品賞、話題賞作品部門、最優秀音楽賞 「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」外崎春雄監督
外国映画は、「パラサイト」