韓国映画の力強さを感じさせる。
天才ダンサーが、社交ダンス大会で、非常にも足をすくわれ、怪我をしてしまう。
ダンス業界のどんの息子にはめられたのだ。
しかし、先輩に中国人のダンサーを紹介される。
ただし、ダンス大会に出るためには、偽装結婚をしなければならない。
さらに、やってきたのは、プロダンサーの妹でまったくの素人。
最初は、偽装結婚だの、その取締りなど、コミカルなタッチで、韓国映画特有のものを感じさせる。
しかし、だんだん、感情移入されて、二人はいつしか心が結ばれる。
ダンスの練習シーンは、なかなか迫力がある。
実際、ヒロインになるムン・グニョンは、半年間練習をしたという。
あどけないいわゆる妹キャラのグンヨンは、純真さと華麗さを持っていた、まったくの適役。
最後に、二人が分かれねばならなくなり、でも再会するシーンは涙を誘う。
ヒロインも、ミュージカルダンサーである、パク・コニョンが演じ、力強くその悩む姿がいじらしい。
久々の感動ものだ。
タイフーンといい、デュエリストといい、連理の枝といい、韓国恋愛映画のレベルは高い。
なかでも、話の身近さにおいて、この映画は図抜けている。