骨太な映画だ。
アフリカ(ケニア)が舞台だ。現在も最貧民街がある。最近、シリアスな映画はアフリカを舞台にしだした。
そこで、大製薬会社の陰謀が(新薬の人体実験)行われている(これはフィクションか)。
その悪に向かって戦っていた女闘士が殺される。
女闘士の夫(イギリスの温厚な外交官)が、妻の死に不審を抱き調べ始める。
妻の不貞かと思っていたことが、深い闇へと誘われて。
そして、妻のわが身への愛の深さを知っていく。
貧困の民を思い、悪にむかい戦いを始める。
そしてむなしい結末。
だが、妻への愛は堅く結ばれる。
ジョン・ル・カレのよき原作と、広大なアフリカロケで現場感をフルに表現した映像。
緻密な脚本、アカデミー賞を得たレイチェル・ワイズと夫役のレイフ・ファインズの迫真の演技
壮大なスケールの愛の物語に圧倒される。