1981年作品。
昭和31年、高度成長に向かいつつある時代。だが、戦争のかげをひきづり、貧しい人たちがいた。
大阪安治川、河のほとりでうどん屋を営む誠実な夫婦と9才の長男。
向かいに水上生活者の船がもやった。
そこには、9才の少年と11才の姉がいた。
その船は、廓船で、母親は娼婦だ。
二人の少年の交流と、少年の家族の話とが淡々と描かれ、
貧しさの中で生き抜く人たちの悲しみが胸に迫ってくる。
なぜ涙がでてくるのか、十分な説明がつかないが、
その少年の置かれた環境が、家族や向かいの少年の生き様が、
ラストになって、渾然となり、胸に迫り来るのだろう。
淡々と描かれる少年たちの日々、それだけの描写で心を打つのだから
これぞ映画の不思議さだ。
「ここはお国を何百里」のうたと加賀まりこのキレイさが際立っていた。
昭和31年、高度成長に向かいつつある時代。だが、戦争のかげをひきづり、貧しい人たちがいた。
大阪安治川、河のほとりでうどん屋を営む誠実な夫婦と9才の長男。
向かいに水上生活者の船がもやった。
そこには、9才の少年と11才の姉がいた。
その船は、廓船で、母親は娼婦だ。
二人の少年の交流と、少年の家族の話とが淡々と描かれ、
貧しさの中で生き抜く人たちの悲しみが胸に迫ってくる。
なぜ涙がでてくるのか、十分な説明がつかないが、
その少年の置かれた環境が、家族や向かいの少年の生き様が、
ラストになって、渾然となり、胸に迫り来るのだろう。
淡々と描かれる少年たちの日々、それだけの描写で心を打つのだから
これぞ映画の不思議さだ。
「ここはお国を何百里」のうたと加賀まりこのキレイさが際立っていた。