おすすめ度 ☆☆☆★
イギリス・エストニア合作 R18+
冷戦時代のソ連占領下のエストニアを舞台に、2人の青年の秘められた愛を実話に基づいて描いたラブストーリー。
オースティンG&L国際映画祭 2021 観客賞/キーウエスト国際映画祭 2021 最優秀 LGBTQ 作品賞他、多数受賞。
無名の俳優が書き遺した一編の回想録。秘められた真実の愛の物語に、全世界が泣いた!
1970年代のエストニアを舞台に、当時はタブーだった男性同士の恋愛を描いた人間ドラマ。これが実話なんだから凄い。この映画がキッカケでエストニアでは同性婚法案が可決されたという影響力の凄い作品。LGBT映画だけれど、時代に翻弄されながらも主人公2人の絆、愛情が繊細に描かれていて重厚な人間ドラマでした。当時は同性愛者は罰せられる時代。それでもセルゲイとロマンが互いに求めあい、愛を深めていく展開は切なくも美しかった。
海の岩場に隠れてロマン大佐がセルゲイを抱く、ポスターのあのシーン。情熱的でありながら煽情的になりすぎない、バランスの取れた美しい描写だった。