ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ジュリア(s)」、あの時、あの場所で違う選択をしていたら!

2024-11-17 16:29:35 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

ピアニストを目指す女性ジュリアの人生を、些細な選択の積み重ねによって分岐した4つの展開で描いたドラマ。

フランス・パリ。音楽学校に通うジュリアはラジオでベルリンの壁崩壊のニュースを聴き、寮を抜け出し現場に行ってみようと仲間を誘う。将来を嘱望され、子どもの頃からピアノ漬けのジュリアは、羽目を外してみたくてたまらなかったのだ。夜、親友と共に部屋を抜け出した彼女は…。この辺から平行世界が展開されていく。パスポートを部屋に忘れて取りに戻り先生に見つかってしまうジュリアと、仲間たち(好きな男子ナタンも一緒)と共に壁に座り喜びを分かち合い、壁の前で思いを込めてピアノを弾きスクープされるジュリア。ポールと出会ったジュリアと出会わなかったジュリア。コンクールで賞を勝ち取ったジュリアと、失敗したジュリア。ベルリンで暮らすジュリアと、パリで暮らすジュリア。結婚や出産をしたジュリアとしなかったジュリア…etc。無限に存在する分岐点と、その数だけ存在するたくさんのパラレルワールドが交互に現れる世界は、まるで万華鏡のようで飽きさせない。

例え今に満足できていない人にとっても、どんな人生でも捉え方によって輝けるはず、どの選択や決断でもそれが私やあなたなんだと、優しく肩を抱いてくれるような作品だ。

 

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「ゴジラ」、水爆大怪獣映画!

2024-11-17 15:59:39 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞  1954年製作

日本のSF映画の原点であり、かつ特撮怪獣映画という新たなジャンルを切り開いた記念碑的作品。円谷英二の高度な特殊技術と、本多猪四郎のリアリズム溢れるドラマ部分が見事に融合。

戦後間もなくの時代。

水爆実験が行われたすぐ後の作品で。明確な反水爆映画。

原水爆実験によって生まれた、あらゆる武器をものともしない巨大生物ゴジラを撃退する手だてはあるのか。映像の迫力、物語の密度、演出の緊迫感、それら全てがぶち込まれた、特撮怪獣映画の原点にして最高傑作である。

芹沢博士の開発したオキシジェン・デストロイヤーの威力は凄まじく、ゴジラは肉も骨も海の藻屑と消える。これを兵器として使う訳には行かないと自ら命を絶つ芹沢博士。

水爆実験を繰り返せば、ゴジラの同類がまた現れるかも知れない」という有名な警句。

 

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