おすすめ度 ☆☆☆☆
巨大山火事に命懸けで立ち向かった消防士たちの実話をもとに映画化した人間ドラマ。
学生寮で堕落した日々を送っていた青年ブレンダンは、恋人の妊娠をきっかけに生き方を改めることを決意し、地元の森林消防団に入隊する。地獄のような訓練に耐えながら、ブレンダンはチームを率いるマーシュや仲間たちとの絆を深め、彼らに支えられながら少しずつ成長していく。
一方、消防団の団長、家庭を顧みず、地方の消防団を、米国農務省の“ホットショット(精鋭部隊)”に昇格させる審査を受け、見事パスする。
本件では、5件の山火事が描かれるが、実際の山での撮影と、セットでの撮影と特殊効果、視覚効果で、山火事の恐ろしさを描いている。
俳優たちも、消防隊員と同じ重量の荷物を背負い、険しい山道を駆けあがり、木を伐り、土を掘り、火をつけと決死の作業が続く。
そしてこの映画、成功物語ではない。それだけきつい仕事なのだ。
ラスト、悲劇を知らされた家族たちの表情が厳しい。
その厳しさが圧巻を呼ぶ。
134分の大作だが、隅々に行き届いた物語設定で、ラストまで飽きさせない。
隊長をジョシュ・ブローリン、青年をマイルズ・テラーが好演。
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