おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
嫌な女、下劣な男好き ☆☆☆☆
R15+
沼田まほかるの人気ミステリー小説を蒼井優、阿部サダヲ主演、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督で映画化。
冒頭から、下品で貧相、金も地位もない15歳上の男・陣治と暮らす十和子のぐうたらぶりが満開です。
なんでこんな男と暮らすようになったかは、ラスト近くで明かされますが、この好感度ゼロの夫婦関係のない同棲生活が、大阪弁のいやらしさと
蒼井と阿部サダの名演技でなんとなく惹かれていきます。
そして話のメインは、同棲男がいながら、昔の男が恋しく、それに似たちょっとイケメン男に惹かれ行くだらしない女のぐうたらさ。
それが、刑事が現れるや、俄然ミステリアスに。
話の内容は、女だましのイケメンと、だまされたとわかりながら惹かれ行く女の性。
結構、えぐいエログロを交えながら、白石の演出はさえている。
ラストで究極の愛の告白があって、涙を誘う。
ロマンポルノをものにした白石の情感描写に酔いしれる。
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