アイアンマン

アイアンマンは鉄人だ。

金属の鎧を着たロボットだ。

争いをするにしても、一騎で立ち上がる。

でもその爆発力はすごい。

アメリカ漫画のヒーローだ。

スーパーマンが先行しているがこの漫画もかなり古いものだ。

現代に解釈を変えて、アフガンが第一の戦場だ。

アメリカ軍需産業の社長が、アフガンに武器を売り込みに行くが

陰謀に火かかって、捕えられ武器の開発を要求される。

だが、彼は、アイアンマンを発明し、相手をやっつけてしまう。

でも、とらえられたとき、心臓を傷つけられ、人工心臓を埋め込まれる。

これが、アメリカに帰ってから、ネックとなる。

武器が人道上よくないことを自覚し武器製造から撤退しようとし

会社のナンバー２から狙われる。

そこで、アイアンマンを改良し、大乱闘となる。

一癖も二癖もあるストーリー展開と役者の絶妙な演技に助けられて

結構面白い映画に仕上がっている。

アイアンマンの使用も結構凝ったもので、

原作を読んでいないのでわからないが、かなり奥深いものらしい。

トウキョウソナタ

サラリーマンたる男は、身につまされる映画だ。

一流企業の総務課長にまでなった男。

突然、総務の仕事を中国に移すということでリストラ。

プライドがある。それゆえ離職したのだが。

迎える世間は冷たい。

寒々とした、出勤風景。、

立ち並ぶ職安の行列。

新しく面接に行く会社の応対の冷たさ。

世間の隙間風が冷たい。

そして知り合った友達も同じ運命だった。

言い繕う様が何とも痛ましい。

そして家庭には秘密。

だが、その家庭は日々に不満をつのらせる妻。

米軍に入隊しようとする長男、音楽好きの次男。

家庭でも、八つ当たりしてしまう。

実に寒々とした東京ソナタだ。

アパートが、線路際なのも象徴的。

そして友人は自殺。

やっと、清掃業務を見つけるが、プライドはずたずた。

そんなとき、妻と遭遇。

妻は、強盗に押し入られ、海辺で一夜を過ごす。

相手は翌日自ら海へ。

救いようのない日々。

でも、映画は一応、次男の音楽学校への入学試験で見事にピアノを弾く場面で終わる。

一応はハッピーエンドだ。

黒沢清監督、香川照之主演、

カンヌである視点賞を受賞。考えさせられる映画だ。

最後の初恋

熟年ラブロマンス。

でも、海辺のホテルで、女一人で留守番。

そこへ来るわけありの中年男。

そして、台風。

なにか出来すぎたお膳立てが気になって感情輸入できない。

男は、医者。手術の失敗で訴えられている。

一人息子も医者だが、高慢な父に反抗一人で僻地で活躍

女は、娘と息子の二人の子持ち。娘とは反目の日々。

夫とは離婚。でも復縁を迫られている。

そんな二人が、ひとつ屋根の下で幾日も過ごせば

なにかありそう。

それぞれのわけありが重たく恋のムードでもない。

リチャードギアは、小泉元首相と重なり余計しらける。

ただ、救いは、ダイアン・レイン。

結構年くっているが、それは苦しみの日々に出ている。

が、恋に目覚めて輝いてくる。

二人が心寄せあう姿は、洋画にある恋愛の雰囲気。

口を触れ合う二人は、なんとも至福。

最後の初恋にふさわしい。