名言名句(528)
「私はなまじ器用に悪く完成したものより、寧(むし)ろ未完成な
ものに嘱目(しょくもく)する。何故ならそこには無限の将来性が
あるからである」『光 秋
仕事に例を挙げて見ても、要領よく仕上げたものには、どこか軽さが
感じられます。何か欠点があるのではないかと言った疑いが生じて
きます。仕上げはあまりよくないけれども、ひたむきに取り組んだこと
の感じられるものには、親しみがもてます。仮に失敗した部分があって
も、それは許容できる範囲なものなのです。理想としては出来上がりに
何の欠点もないのが一番いいのですが、理想と現実とはなかなかうまく
噛み合わないものの、誠意のこもった器用さは、誰もが望むところです。
歳時記
針供養
「事八日」に1年間お世話になった道具を片付け、供養する風習が
あります。道具の供養として代表的な行事が「針供養」です。
「針供養」は12月8日に行う地域と2月8日に行う地域があり様々です
が、 東日本では2月8日に西日本では12月8日に行われる事が多いよう
です。この日付の違いは、「事始め・事納め」の捉え方の違いが影響
しています。
針は着物の時代の大切な道具。江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達
を祈る祭りとして広まりました。
針仕事は女性にとってとても大切な仕事でしたので、お世話になった
折れた針や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐や
こんにゃくに刺し、川に流したり、神社に納めたりして、裁縫の上達
を願いました。
また、色白の美人になる、まめに働けるようになど、由来には諸説ある
ようです。
==================================
2月から咲く花「烏野豌豆(からすのえんどう)」
開花時期は、 2/10 ~ 5/10頃。
・春、いかにも豆科っぽい
ピンク色の花が咲く。
・春、若芽を天ぷらにすると
おいしいらしい。
・これより小さいものに、
「雀野豌豆」
(すずめのえんどう)がある。
大きめのものに
「烏」と名づけることが多い。
また、実は熟すと
黒くなることから
黒→カラス、との連想で
「烏」の名がついた、
との説もある。
・黒く熟した実は、
時期が来ると自然に爆(は)ぜて、
中のタネを外にはじき飛ばす。
飛ばすときは
実がねじれるように爆(は)ぜて、
タネを遠心力で
遠くに飛ばす仕組みを
もっているようだ。
(爆(は)ぜるところは、
カタバミに似ている)
1つの実に
5個ぐらいのタネが入っている。
爆(は)ぜる時季に、
群生しているところで
耳をすましていると、
「パン、パン」と
爆(は)ぜる音が聞こえる。
・別名
「矢筈豌豆」
(やはずえんどう)。
葉の先端がくぼみ、
矢筈形になることから。
(季節の花300より)
「私はなまじ器用に悪く完成したものより、寧(むし)ろ未完成な
ものに嘱目(しょくもく)する。何故ならそこには無限の将来性が
あるからである」『光 秋
仕事に例を挙げて見ても、要領よく仕上げたものには、どこか軽さが
感じられます。何か欠点があるのではないかと言った疑いが生じて
きます。仕上げはあまりよくないけれども、ひたむきに取り組んだこと
の感じられるものには、親しみがもてます。仮に失敗した部分があって
も、それは許容できる範囲なものなのです。理想としては出来上がりに
何の欠点もないのが一番いいのですが、理想と現実とはなかなかうまく
噛み合わないものの、誠意のこもった器用さは、誰もが望むところです。
歳時記
針供養
「事八日」に1年間お世話になった道具を片付け、供養する風習が
あります。道具の供養として代表的な行事が「針供養」です。
「針供養」は12月8日に行う地域と2月8日に行う地域があり様々です
が、 東日本では2月8日に西日本では12月8日に行われる事が多いよう
です。この日付の違いは、「事始め・事納め」の捉え方の違いが影響
しています。
針は着物の時代の大切な道具。江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達
を祈る祭りとして広まりました。
針仕事は女性にとってとても大切な仕事でしたので、お世話になった
折れた針や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐や
こんにゃくに刺し、川に流したり、神社に納めたりして、裁縫の上達
を願いました。
また、色白の美人になる、まめに働けるようになど、由来には諸説ある
ようです。
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2月から咲く花「烏野豌豆(からすのえんどう)」
開花時期は、 2/10 ~ 5/10頃。
・春、いかにも豆科っぽい
ピンク色の花が咲く。
・春、若芽を天ぷらにすると
おいしいらしい。
・これより小さいものに、
「雀野豌豆」
(すずめのえんどう)がある。
大きめのものに
「烏」と名づけることが多い。
また、実は熟すと
黒くなることから
黒→カラス、との連想で
「烏」の名がついた、
との説もある。
・黒く熟した実は、
時期が来ると自然に爆(は)ぜて、
中のタネを外にはじき飛ばす。
飛ばすときは
実がねじれるように爆(は)ぜて、
タネを遠心力で
遠くに飛ばす仕組みを
もっているようだ。
(爆(は)ぜるところは、
カタバミに似ている)
1つの実に
5個ぐらいのタネが入っている。
爆(は)ぜる時季に、
群生しているところで
耳をすましていると、
「パン、パン」と
爆(は)ぜる音が聞こえる。
・別名
「矢筈豌豆」
(やはずえんどう)。
葉の先端がくぼみ、
矢筈形になることから。
(季節の花300より)