名言名句(539)
「一つあれば事足る鍋の米をとぐ」『山頭火』
山頭火は、世俗的には無能力でしたが、気持ちのうえでは、
天性の詩人でした。余分なことに欲を出さず、与えられた
物だけでよしとした山頭火の生き方は、現代人の真似でき
ないことですが、その心の美しさには、少しでも近づきた
いものです。いうなれば、裸の心、子供の心にも似た無心
の心を持った人でした。現代人の日常生活では、金さえ
ば欲しい物が何でも手に入ります。せっせと働いて、月賦
で余分な物まで買って、挙句はあまり使うこともなく、
処分に困り果てる、といった例を見聞することがしばしば
です。余分な物を切り捨てることに生活上の知恵が働けばい
いのですが、実体は逆です。飽食時代という言葉の虚しさが、
山頭火のこの句を読むと痛感させられます。
歳時記
雨水
2月19日。および啓蟄までの期間。
太陽黄径330度立春から数えて15日目ごろ。
空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、
という意味。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を
始める目安とされてきました。春一番が吹くのもこの頃です。
しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりも
します。三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。
地方によっても違うようですが、この日に雛人形を飾ると
良縁に恵まれるといわれています。
============================
2月に咲いている花「御柳梅 (ぎょりゅうばい)」
オセアニア、マレー半島原産。
・庭に植えられているのを
よく見かける。
・冬から春にかけて、
赤や、ピンク、白色の小花が
枝に沿ってたくさん咲く。
・英名
「ティーツリー」。
ニュージーランドに
移住した人たちが、
お茶の葉のかわりに
御柳梅の葉を
利用したことから。
・
(季節の花300より)
「一つあれば事足る鍋の米をとぐ」『山頭火』
山頭火は、世俗的には無能力でしたが、気持ちのうえでは、
天性の詩人でした。余分なことに欲を出さず、与えられた
物だけでよしとした山頭火の生き方は、現代人の真似でき
ないことですが、その心の美しさには、少しでも近づきた
いものです。いうなれば、裸の心、子供の心にも似た無心
の心を持った人でした。現代人の日常生活では、金さえ
ば欲しい物が何でも手に入ります。せっせと働いて、月賦
で余分な物まで買って、挙句はあまり使うこともなく、
処分に困り果てる、といった例を見聞することがしばしば
です。余分な物を切り捨てることに生活上の知恵が働けばい
いのですが、実体は逆です。飽食時代という言葉の虚しさが、
山頭火のこの句を読むと痛感させられます。
歳時記
雨水
2月19日。および啓蟄までの期間。
太陽黄径330度立春から数えて15日目ごろ。
空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、
という意味。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を
始める目安とされてきました。春一番が吹くのもこの頃です。
しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりも
します。三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。
地方によっても違うようですが、この日に雛人形を飾ると
良縁に恵まれるといわれています。
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2月に咲いている花「御柳梅 (ぎょりゅうばい)」
オセアニア、マレー半島原産。
・庭に植えられているのを
よく見かける。
・冬から春にかけて、
赤や、ピンク、白色の小花が
枝に沿ってたくさん咲く。
・英名
「ティーツリー」。
ニュージーランドに
移住した人たちが、
お茶の葉のかわりに
御柳梅の葉を
利用したことから。
・
(季節の花300より)