人生日訓(608)
「耕さずしてものをくらう」
これは決して良寛の懺悔告白ではない。今日の私共、知識人の、文化人の、政
治家の、官吏のとうそぶいている連中にも、こうした厳しい告白がなくてはな
らない。我々は広い世人の協力によって三度の渡世をしているのである。世間
に養われているのである。こう考えると、じっとしてはいられない気持ち、つ
まり道心、菩提心がわいてくるのである。従って互いの職業というものは広い
世間から受けた恩恵にむくい、返すわざである。そこに初めて、「奉仕」の精
神が沸き起こって来る。現代の我々には貨幣制度に騙されて、この社会連帯の
倫理を忘れがちである。
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3月から咲く花「春蘭(しゅんらん)」
開花時期は、 3/10 ~ 4/10頃。 ・山野などに生える。 花は葉と同じような色なので あまり目立たない。 土筆(つくし)のように ひょろひょろと茎を伸ばしてくる。 ・「春に咲く蘭」から「春蘭」。 ・花を塩漬けにしたものを 「蘭湯(らんゆ)」として 祝いの席に使うことがある。 ・ことわざ。 「春蘭秋菊 倶に廃す可からず」 (しゅんらんしゅうぎく ともにはいすべからず) = 両者ともにすぐれており 捨てがたい、の意。 ・別名 「じじばば」。 花姿をこまかく見ていると 上の方に、おばあさんが 頭にかぶる”ほっかむり”、 下の方に、おじいさんの ”白いひげ”、 があることから。 (よーく見てると 確かにそんなかんじ♪)
(季節の花300より)
