人生日訓(624)
「好事つねに失い易し」
「いいことをしよう」などという殊勝な了見は、我々凡夫には、
そうそうたびたび起こるものではない。「今日読書しよう」と
思いちゃったら、それが「好日」である。「吉日」である。本
来、日に、時に、好悪と吉凶もあるわけはない。やろうと思い
立った時こそ、逃がしてはならぬ「好日」である。西洋でも、
チャンスの神様には前頭部に毛が生えているだけだから、好機
にめぐり合わせた瞬間に、さっと掴めばよし、うしろの頭には
一本も怪我ないので、チャンスをつかみそこなうものだと教え
ているそうだが、良寛の「好事、つねに、失い易し」の一句は、
さすがに、求道者らしい真剣の心掛けである。
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3月かエア咲く花「庭梅」
開花時期は、 3/20 ~ 4/15頃。 ・原産地中国。 かなり昔に日本に渡来。 ・枝に沿ってたくさんの うすピンク色の花をつける。 庭桜(にわざくら)に 形がよく似ているが 庭桜は八重で 庭梅は一重なので区別できる。 花弁は5つ。 ・花が梅に似ていて、かつ、 庭木として よく植えられていたことから、 この名前になったらしい。 ・7月頃に、 ふよふよの丸い実がなる。 食べられるらしい。 「ゆすらうめ」の実に よく似ている。 「ゆすらうめ」の方が 早く実がなる(6月頃から)。 ・「夏まけて 咲きたる唐棣花(はねず) 久方の 雨うち降らば 移ろひなむか」 (「唐棣花」は庭梅の古名) 万葉集 大伴家持 (おおとものやかもち) 「思はじと 言ひてしものを はねず色の 移ろひやすき 吾(わ)が心かも」 万葉集 大伴坂上郎女 (おおともの さかのうえのいらつめ)
(花図鑑より)