人生日訓(622)
「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」
過去を振り返りみずして現代を語ることは不可能でさえありは
しまいか。こうした見方によってのみ、孔子が「以て師たるべ
し」と、教師の資格をn要求した二つの要素が一枚にまとまる
のではないかと思う。教育者に読んでほしい句である。
ウォーキングの思い出
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3月かエア咲く花「片栗」
開花時期は、 3/20 ~ 4/10頃。 ・山地に生える (場所によっては群生する)。 ・ピンク色の花が下向きに咲く。 花は陽のあたるときのみ開く。 くもった寒い日や雨の日は 開花しにくいが 曇ってても 温度が高めだと開花する。 なかなかデリケートな花です。 ・種子が地中に入ってから 平均8年目で ようやく2枚の葉を出して開花。 ・樹冠が緑の葉に覆われる前の (3、4月の)わずかな日光を 利用して花を咲かせ、 花のあと、 5月頃に葉も枯れたあとは ずっと次の年の3月頃まで、 球根のまま休眠する (地面からは消える)。 (1年のうちの10ヶ月の間は 地中で過ごす)。 このように、早春、 他の花に先がけて花を咲かせ、 逆にまわりの木々や草が すっかり緑になる季節になると 地上から全く 姿を消してしまう植物のことを ヨーロッパでは 「スプリング・エフェメラル ”春のはかない命”」や 「エフェメラルプラント ”短命植物”」と 呼んでいる (エフェメラとは 「かげろう」のこと)。 (節分草(せつぶんそう)も同じ) ・昔は、球根から ”片栗粉”(かたくりこ)を 採っていたが、 今は8割がじゃがいも、 2割がさつまいもの でんぷんからつくられている。 「片栗」の本物の「片栗粉」は 薬局で売っている。 片栗粉は消化がよく上質なので 漢方薬として 病後の滋養用に使われ、 江戸時代の本には 「病人飲食が進みがたく至りて 危篤の症になると カタクリという葛粉のごとく なるものを 湯にたてて飲ましむ」と 書かれた。 ・薬効 胃腸炎 ・薬用部位 鱗茎 ・生薬名 「片栗澱粉(かたくりでんぷん)」 ・「片栗」の漢字は、 食用にする根の鱗片が 栗の片割れに似ていることから あてられた。 ・古名は 「傾籠(かたかご)」。 籠を傾けたようにして 咲くところから。 それがしだいに 「かたくり」となった。 また「かたかご」は 「片葉鹿子(かたはかのこ)」の 意味もある → 育ってしばらくは 片葉(一枚葉)で、 葉に鹿子模様の斑点 があることから。 ・英名は 「Dog tooth violet」 (犬の歯の”すみれ”) → たしかに似てる♪ ・「もののふの 八十(やそ)少女らが くみまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」 万葉集 大伴家持 (おおとものやかもち)
(花図鑑より)