季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「現の証拠(げんのしょうこ)」

2018-09-25 04:53:44 | 暮らし
名言名句(394)

「朝目覚めて/私が着替えるとき、

おまえはもうすでに/けものへんを着ている」『野中 美弥子』


詩人の飼犬ボメラニヤンは、10年の生涯を二年前に終えましたが、

毎朝、詩人の起きる気配を逸早く察し、傍にやって来て、もう準備

万端OKの犬としてワンワン吠えながら、ちぎれるほど尻尾を振った

ものでした。飼い主はそれからいろんな服を着て、ようやく人間ら

しくなるというのに、朝早くから犬はもう犬。きのうと同じ裂けた

口、とがった耳、ドテドテとした歩きっぷり・・・。どんなに愛し

合っても距離のちじまらない加速。しかし、造詣の妙さえ感じて

しまう愛らしさ、飼い主は彼の全てを所有できるのに、彼は飼い主

の一部しか所有できない、と思うのは早計で、彼が獣であることに

熱中しているとき、けものの習性をさらけだしているとき、飼い主

は、そこには入っていけないのです。

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9月に咲いている花「現の証拠(げんのしょうこ)」

昔から下痢止めの薬草として
 有名で、
 煎じて飲めばぴたりと効く、
 ところから
 「現の証拠」と名付けられた。
  (薬効の表現)

・花はピンクと白があり、
 西日本ではピンク、
 東日本では白が多い。
 夏から秋にかけて開花。

・「実」の形が、
 ”おみこしの屋根についている、
  めくりあがった形の飾り”に
 そっくりなところから
 「神輿草(みこしぐさ)」
 の別名がある。

(季節の花300より)



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季節の花「枸杞 (くこ)」

2018-09-24 05:24:59 | 暮らし
名言名句(393)

「拍手というのは/一瞬自分の人生を明るく

切り落とす事なのだ」『西条嫩子(ふたばこ)


拍手は」生活のアクセサリーともいえます。拍手をする、そのことは

心を明るくさせます。楽しく弾ませます。悲しい場面で、人は、拍手

をする習慣はありません。大小の事の成就の席で、拍手は湧き上がる

ものです。日頃は、拍手の意味など考えることはありません。拍手の

意味を考える時、人の喜びが、祝意が、感動が、拍手によって表現さ

れることをいまさらのように知ることが出来るのです。西条嫩子

(1919-1990)は西條八十の長女として、恵まれた芸術環境の中で成

長し、父と同様の文学的才能を数々の詩集にまとめて発表しています。

1984年に発行された彼女の第三詩集「たびげいにんの唄」の中で「拍手」

という詩があります。この言葉は、その中の三行です。亡き父(西條八

十)と私とが幼い娘と共にボリショイサーカスに浮き立って、夢の中で

送った拍手。そしてその他。さびしい拍手を教えてくれる佳編です。

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9月に咲いている花「枸杞 (くこ)」

夏から秋にかけて紫色の花が咲き、
 そのあとで赤い柔らかい実がなり
 食べられる。
 (実の赤い色は、干しても
  なかなか色落ちしない)
 この実を酒や焼酎に漬けて
 「クコ酒」にする。


・根の皮は解熱や強壮薬にもなる。
 根は、
 「地骨皮(じこっぴ)」
 という漢方薬になる。
 中国と日本では古くは
 「沼美久須利(ぬみくすり)」と
 呼ばれるなど、薬として有名で、
 栽培も盛んだった。

・枝にはとげあり。
 とげが多いところから
 生垣としても植えられる。

・中国名「枸杞」の
 音読みが「くこ」。


(季節の花300より)



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季節の花「カランコエ」

2018-09-23 04:34:34 | 暮らし
名言名句(392)

「同行二人(どうぎょうににん)」

信仰にかかわりなく、自信喪失に陥ったとき、この言葉を呟いて元気を

取り戻すという人がいますが、その気持ちも理解できます。この四文字

を呟いてみることによって、無形のエネルギーをどこからか与えられる

気持ちになることは、この言葉の意味の深さによるものでしょう。人間

は一人で生きて行かなければなりません。たとえ愛する人が心からの援

助を与えてくれたとしても、究極はひとりです。その思いは寂寞感を誘

います。そんなとき、そっとこの言葉を脳裏に思い浮かべ、また呟いて

みると、百万人の味方を得た気持ちになるものです。仕事の面において

も、いつも自信たっぷりというわけにはいきません。ある日ある良き、

人間は、自分の能力の限界を知らされることがあるのです。そのよう

な時、そっと労わってくれるのが、おd大師さまといってもいいでしょう。


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9月に咲いている花「カランコエ」

秋から初冬にかけて咲く。
 (温室ものは春まであるようだ)
・葉っぱは多肉質。花色が鮮やか。
・アフリカ東部のマダガスカル島を
 中心とした、熱帯地方原産。

・3月21日の誕生花
・花言葉は「幸福を告げる」

・別名
 「紅弁慶(べにべんけい)」
   赤く強壮な花なので。

(季節の300より花)



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季節の花「蒲(がま)」

2018-09-22 04:47:39 | 暮らし
名言名句(391)

「擬人化という言葉があるが、あれは全く逆で、我々人間に残っている

動物的な面を動物が見せてくれているのである」『ローレンツ』



ペットなどを溺愛している人は、周囲の動物を真から可愛がっている

ものと信じています。場合によっては、人間よりも動物の方を可愛が

っていると思い込んでいます。しかし、本当にそうでしょうか。可愛

がってリると信じている心の裏面に、動物蔑視の心理がないでしょう

か。「何を動物に求めて動物を飼うのかーーー。この問いに対しては、

何よりも自分自身はっきりとしていかなければならない」と、動物心

理学者のコンラード・ローレンツ(1903-1989)は言っています。

自分の淋しさを慰めるために、犬や猫、あるいは兎などを飼うことも

あるでしょう。子供の情操教育のために、ということもあるでしょう。

どういう理由で飼うにしろ、兄弟愛のような動物に対する愛情が必要

です。昭和49年に施行された「動物の保護及び管理に関する法律」は、

「動物保護週間」を設け、広く国民の間に動物の愛護と適正な飼育に

ついての関心と理解を深めるようにしています。

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9月に咲いている花「蒲(がま)」

池や沼などの浅い水中に
 群生して生える。

・葉は線形で厚い。

・夏から秋にかけて、
 茶色の花穂が目立つ。
  ”ソーセージ”
  ”ちくわ”
  ”ケチャップをつけてない
   フランクフルト”
 のようでもある♪
 
 冬になるとこの花穂の中から
 綿毛がブワーッと出てきて
 飛散する。
 1本の花穂から出る綿毛には
 約10万個のタネがあるらしい。


・昔はこれで
 ”むしろ”などを作るので
 「くみ」(組)と呼ばれ、
 次第に「かま」になり
 「がま」になった。
 カエルとは関係ないようです。
・朝鮮語の「カム(材料)」
 にも由来する。


・品種としては、穂先の形などで
 「蒲」「小蒲」「姫蒲」に
 分かれるが、
 みんな似てるので、ここでは
 「蒲」ページとして
 まとめて掲載します。

 「蒲(がま)」
   → 穂の部分は7~10cm。
     先端の花と穂とは
     ひっついている。

 「小蒲(こがま)」
   → 穂の部分は約5cm。短い。
     先端の花と穂とは
     ひっついている。

 「姫蒲(ひめがま)」
   → 穂の部分は7~10cm。
     先端の花と穂の間に
     すきまがある。


・「蒲団(ふとん)」の
 「蒲」の字は、
 昔、ガマの綿毛を
 寝具に入れたことから。

 「蒲鉾(かまぼこ)」は、
 最初のころは
 竹輪のような形をしており、
 ガマの花穂に
 似ていたことから。

 「蒲焼(かばやき)」は、
 うなぎを筒状に
 切って焼いていた形が
 ガマの花穂に
 似ていたことから。


・ガマの花粉は
 止血、利尿の漢方薬になる。
 「古事記」によると、
 けがをした
 ”因幡(いなば)の
  白うさぎ”は、
 大国主命(おおくにぬしの
 みこと)の指示で
 ガマの穂にくるまり、
 その花粉で止血して
 傷を治したらしい。

・別名
 「御簾草(みすくさ)」

(季節の花300より)



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季節の花「ガザニア」

2018-09-21 05:19:06 | 暮らし
名言名句(390)

「世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」『宮澤 賢治』

人は、それぞれ自分の幸福を考え、追及しながら生きています。その幸福

への想いが、人間の生の意欲を支えているのです。しかし、人間一人の幸

福、個人の幸福とは、いったい何でしょう。宮澤は、個人の幸福を考える

時、世界の人々の全てが幸福ならない限り、個人の幸福は存在しない、と

いう真理に突き当たるのです。身近な例で言うと、友人知人たちをを含め

た地域社会が明るく幸せにならない限り、自分も幸せにならない、という

ことです。賢治は昭和8年(1933)9月21日、38歳でこの世を去りましたが、

彼の生涯は、「東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ、西ニツカレ

タ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ」という献身に終始しました。


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9月に咲いている花「ガザニア」

南アフリカ原産。
 明治末期に渡来。
・春から秋まで長い間、
 オレンジ色、黄色などの
 花が咲く。
・葉っぱはウラが白い。

・ガーベラに少し似ている。
・晴れた日の日中にのみ
 花が開くらしい。

・別名
 「勲章菊(くんしょうぎく)」
   花の色や形が勲章に似ている。

(季節の花300より)



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