千代田線の6000系の姿を見る事が殆ど無くなって早くも5ヶ月、残存する3編成も風前の灯火と言っても良く、大きな注目を集めていますが、筆者は乗車がすっかり難しくなった6000系の面影を求めて副都心線~東急東横線を中心に活躍中の7000系を追うようになりました。こちらは現時点で置き換えに関わるニュースリリースは無く、今しばらくは安定した活躍を見せるようです。
東急東横線への直通に当たり、8両編成が必要になることから副都心線の専用車両として中間車の7600形(T車)と7700形(M1車)を抜いた上で改造工事が施されました。この改造で8両編成の7000系は15編成が登場し、内7編成が小窓ドアの初期車両です。副都心線対応に当たっては、外装変更と減車以外にも乗務員室の運転台を10000系準拠の新規品に交換するなど、見た目以上に中身は変化しています。
東横線内では速達列車の運用も設定されており8両編成は急行、10両編成はFライナー特急運用に就く姿も見られます。7000系の初期車両は1974年の有楽町線開通時の登場で既に43年が経過していますが、様々な改造工事を受けながら東京都心部の路線で活躍している姿を見る事が出来るのは相当に凄い事ですね・・・。
車内設備は6000系と瓜二つと言っても良く、乗客視点では2段式のLED表示器が相違点でしょうか。ちなみに東急東横線・みなとみらい線内の自動放送は小田急電鉄と同じく日本語を西村文江さん、英語をクリステル・チアリさんが担当しており、小田急に直通していた頃の6000系を偲ばせるには充分な存在です。
1983年の池袋~営団成増間開通に伴い、初期製造の編成に組み込まれた中間車車内(上の写真でも窓の大きさが違うことで判別出来ます)です。半蔵門線向けの8000系の要素を取り入れている為、製造当初から1段下降式窓を装備し、座席袖仕切りが床に接しないタイプを採用、また天井からは扇風機が廃止され、冷房化改造後はラインデリアになっています。
副都心線対応改造から、来年で10年が経過しますが車齢が40年を超えているだけに、いつ置き換えの発表が来ても不思議ではないので、沢山来る内にたっぷり撮影しておこう・・・と思いました。