前回の続きのような内容ですが、2015年から登場し運用されている再リニューアル塗装の1000形と2000形を過去に撮影していたので掲載します。1000形に関しては最終的に10000形によって全車両が置き換えられる事が発表されながらも、2015年12月から1091Fを最初に2度目の塗装変更が実施されました。
本来なら昭和島で撮影を行うかと思いましたが、人が多かったので断念し、以前撮影した画像の中から再リニューアルされた後の1000形1043F。流通センター駅のホーム先端で捉えました。車体塗装の変更以外にも、車内の座席のモケットが10000形と同一品に更新されました。背景は大田区平和島の中核である東京物流センターなので、海上コンテナを載せたトラックが僅かに写っていますね。駅最寄のセンタービルの展示場では各種イベントが開催される為、週末の開催日は通勤客以外の利用も増えますが、この日は特に何も無く、閑散としていました。
2000形の中で一番最初に塗装変更された2031Fです。VVVFインバーター制御車で経年の浅い2000形は置き換えの対象にはなっておらず、今後も10000形と共に継続使用される見込みです。1000形同様に、こちらも座席は更新されましたが、車内案内表示の液晶画面化などは行われず旧来の路線図式のまま存置されています。
昭和島車両基地内には初代車両100形の台車が保存されていますが、1000形の台車も新たに保存展示(通常は非公開)されていました。正式名称はHAF-18台車と呼称するようです。東京モノレールでは、開業時よりフランスのミシュラン製タイヤと国産のブリジストンタイヤを採用しており、ミシュラン製品が日本市場で初採用されたのは乗用車などではなく東京モノレールが初めての事例でした。2社を採用する事でコストダウンを狙ったもので、各々幅やトレッドパターンが異なりますが保存になったのは後者のブリジストンタイヤ使用の台車です。
こちらが初代車両100形の台車。都市交通としてのモノレール第1号は東京モノレールですが、その輝かしい初代車両が台車のみの保管になったのは少々残念です・・・。