町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

青帯8500系8637F

2018年06月09日 | 東京急行電鉄

1987年より1編成1社独占の貸切広告電車“TOQ-BOX(トーク・ボックス)”に抜擢され、編成全体に青帯を施し異色の存在だった8637Fですが、この度客用ドアに4色のカラーを施した上で“Bunkamura号”として運用を開始し、注目を集めています。2020系による置き換えが発表された中で動向が気になる8500系ですが、撮影・乗車共に、また新たな楽しみを提供してくれる編成が登場しました。

登場から先頭車両にはシャボン玉の装飾を施し、東急ケーブルテレビジョンやグランベリーモール南町田の広告電車としても活躍した8637F。2008年ごろにステッカーの劣化を理由とし、シャボン玉模様は撤去されましたが青帯は残され、赤帯が主体の東急車の中で異彩を放つ存在でした。今年の上旬まではこのようなシンプルな装いで運用に就いていました。

現在の様子がこちら。当初はドア部分のカラーを4色に変更するのみで運用に入りましたが、4月より公式に東急文化村の広告電車として運用する事が発表され、正面にはステッカーによるヘッドマークと側面にはBunkamuraのロゴと施設の写真が貼り付けられました。乗降ドアを異なったカラーにしている姿はインパクト抜群です。 

8637F車内設備(Bunkamura号に指定される前に撮影)です。この編成は9000系と同時期の1986年登場の為、座席には袖仕切りと中仕切りを設置し、天井の冷房は扇風機を廃止しスイープファンを採用するなど、同系での設計を反映させています。2005年初めには交通バリアフリー法の関係で、同じくTOQ-BOXに指定された8634F(こちらは赤帯を全体に回し、ビルや町並みのイラストから虹色の模様を纏っていました。現在は赤帯のみ存置)と共に、車内案内表示器・ドアチャイムと自動放送の設置が行われています。

LED表示は1000系と同様、表示面に傾斜を付けて蛍光灯の光が当たらないようにした改良品を設置しました。設置直後から直通運転を行う半蔵門線・東武伊勢崎線の表示にも対応しており、自動放送と共に定期運用される全区間で稼動します。これらの設備のお陰か、他の編成と比較してもあまり陳腐化している印象を受けず、乗客へのサービス面も問題無いので一日でも長く活躍して欲しいですね。

 

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