町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

丸ノ内線02系B修繕工事施行車

2018年08月27日 | 首都圏の地下鉄

東京メトロでは、登場から20年前後経過した車両にB修繕工事と呼ばれる走行機器・車内設備の大規模な更新を実施していますが、丸ノ内線の02系電車も登場から21年目の2009年より初期のチョッパ制御車19編成に順次施行されることになりました。工事の内容は永久磁石同期電動機を用いたVVVFインバーター制御への改造や内装の全面更新など、大規模な内容になり更新後は車内外共に最新形式と同等の水準に一新されましたが、これらの更新車両も新形式2000系への置き換えが決定しています。

更新を受けた02系初期車(12編成)。行先表示がLED化され、側面にはかつての丸ノ内線の象徴だったサインウェーブが復活しています。正面は当初太い赤帯1本の仕上げでしたが、3本目の施行になる10編成より社名のロゴと白帯の装飾が加わりました。これらは丸ノ内線の赤い電車の消滅を惜しむ利用者の声を反映させたものらしいです。

前回の後期車と同じ場所で。銀座線と比較すると車両限界が拡大された丸ノ内線ですが、やはり断面に余裕が無いことから車体側に埋め込むように設置しています。外観からは判別出来ませんが、屋根上の冷房装置も東芝キヤリアが開発した新型に換装され、冷房能力が大幅に増強されました。

袖仕切り大型化や配色の変更で大幅にイメージが刷新された車内。当初は登場したばかりの初代300形をイメージしてピンクの化粧板と緑の床の組み合わせでしたが、色がキツ過ぎて不評だったのか、後年は白の化粧板になりました。客用ドアも新品に交換され、戸閉装置には戸閉力弱め機構の追加を実施しています。

車内案内表示は路線図式と後年改造で設置したLED式が混在していましたが、全て17インチワイド液晶画面に交換されドアチャイムも3打点タイプに更新されています。現状でも新形式と遜色ない設備を持ちながら、これらの編成も置き換え対象に含まれているのが驚きです。01系が熊本電鉄に売却されたように、地方私鉄での再起や海外譲渡などが発生することを願いたいですが・・・。

 

 

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