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綺麗なお花や美味しいたべものなどあれこれあれこれ載せて行きたいと思います。

悼む人 NO2

2009-03-18 21:05:22 | 読書・音楽その他
読み終えました。

重い。身近にある「生と死」なのだけど、重い。
知らない人の「死」を悼むことって、本当にできるのだろうか?

ただ、どんな「死」であろうと、その重みは必ずあるし、テロによって「死」に至った人と、災害で「死」に遭ってしまった人、自ら「死」を選んでしまった人、等に「死」の重さのランク付けするのは無意味であることもわかる。
でも、なぜそこまで?
私には分からない。
「悼む人」静人。新聞などの死亡記事などで、情報を得、亡くなった人の知りあいを訪ね歩き、誰を愛していたか誰に愛されていたかを聞き、その死を悼み心に留める。

わたしは「死」の重さに、自分が彼らとどう向き合ってきたか、と考える。
深くかかわってきた人は「死」が重い。
でも、遠い地の外国人にまでそこまで至らない。

先日話題になった「おくりびと」は、儀式を通し、死に至った人と生きている人との別れを繋ぐ職業人のはなしだった。
でもこの小説にでてくる人は、見返りを求めない、ただ自分が、故人が生前どうのように人を愛して人に愛されているかを知り、心にとどめるために「悼む」行為を続けるのだ。

わかりそうで分からない。
ただ、人はいつか死ぬ。死に向き合うことに目を背くことが出来ないのだ。ということ。
時間が経つと沁みてくることがあるのだと思う。
上手く感想が書けないけれど、ずっしりと心に沈みこんだ小説であることは間違いない。
コメント
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