二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

「流れ星」第9回を観て、考えた・・・☆

2010-12-14 22:55:15 | その他テレビ
引き続き、昨日見た月9「流れ星」のことが頭から離れない。
う~ん、「Dr.コト-診療所」以来だなぁ、、、

一晩寝て、今朝、ふいに思った。

健吾は、もしかしたら、踏切で梨沙を救って「結婚してくれないか」と言った瞬間、自分の幸せに関わる全てを捨てたんじゃないかって。
「マリアが助かるなら、何でもする」というのは、「オレの人生はどうなってもかまわない」という覚悟を含んでいたのじゃないか、と。

だから、梨沙が良い子なのがわかって、彼女が自分にどんどん好意を寄せてくるのがわかっても、健吾は決してそれを受け入れなかった。
受け入れることはできなかったんだ。自分の幸せは放棄していたんだから。
健吾は、梨沙に癒されて彼女に引かれていく自分の気持ちにとまどい、その気持ちを殺すことだけに必死になっていたのかもしれない。

先週(第8話)で、健吾がついに梨沙への気持ちを抑えきれなくなって行動に出たのは、そう考えると、なんて切ないことなんだろうと思う。

普通に考えれば「自分の気持ちに正直になれよ!おせーよ!」と言うところだと思うけど、健吾はそれをしてはいけないとずっと自分に禁じてきて、それが自制できなくなって心のままに行動したんだ。彼にとっては大誤算だったんだと思う。

どれだけの想いと、どれだけの自縛と、それを振り切ったどうしようもない愛情と、、、
それは、マリアの「生きたい」という気持ちと同じ。人間の、本当の気持ちだ。

彼の葛藤を思うと、あの名場面からは、恋愛としての感動だけでなく、人間の哀しさが、愛しさが、溢れるほどに伝わってくる。


そう考えればこそ、第9話(今週)の冒頭で心を完全に開いた幸せな健吾が、新聞記事の件をきっかけになぜ黙って自分一人で責任をとろうとしたのか、理解できる。

彼は、最初からそのつもりだったんだ。
梨沙に惚れながら、梨沙と幸せになることを望まないように、努力し続けてきたんだ。

愛する人を守るために、引換に、運命に自分を捧げる、という覚悟。
最初はマリア。そして、今は、梨沙のためにも。


高倉健みたいだなぁ・・・こんな生き方、今のおいらたちにできるだろうか。


な~んてことを考えながら、ぼーっと通勤の車を走らせていた、今朝の危険なおいら。疲れてんのかな^-^;


家族、ってなんだろう。本当にね。
血の繋がっていないマリアを、一線を越えてまでも救おうとする岡田家のお母さんと、半分だけ血の繋がった妹のために契約結婚をしてまでドナーを見つけようとする健吾。
二人の愛情を疑わず、ひねくれず、信頼と愛情で返そうとするマリア。
赤の他人のマリアを可哀想だと思い、マリアの兄の思いに共感して、肝臓を提供しようとする梨沙。
どんなにダメでひどい兄でも完全には絆を断ち切れない、そんな矛盾した梨沙の想いもまた、家族なればこそ。


実際は、このドラマのような美しい心ばかりだけでなく、様々な社会上・経済上の弱みから偽装結婚のカモにされ、内臓までとられる、なんて悲劇的なケースもあるのかもしれないから、このドラマで「臓器売買も愛があれば美しきかな」とは言えないのだと思う。

ドラマスタッフは、丁寧に丁寧に人間の心のひだを描いて、ぼくらに考えさせてくれる。
ゆっくりと。優しいまなざしで。静かな声で。

「あなただったら、どうしますか」


ドラマの最初から繰り返し問われた問。

松田医師の答えと「矛盾してますね」は、深く、優しく、哀しかった。共感というのはそういうものなのだと思った。当事者でなければ、誰もわからない。代わりに背負うこともできない。それでも、松田医師が共感してくれたことは、健吾にとって救いだったと思う。


そして、海月の水槽の前にいた男の子。あの子に未来へのバトンを渡した、と思った時、健吾は「自分の人生は、これで十分だ」と、自分でこの件の決着をつける決心ができてしまったのだと思う。

そんな決心しなくてもいいのに。どこまでも誠実に生きようと思えば、罪を背負い未来を放棄するという恐怖にも耐えることができるのだろうか。



「あなただったら、どうしますか」

それは、糾弾ではない。是非を問うているのでもない。
その問が求めているのは、問を発した人の悲しみを、苦しみを共有し、それについて心を痛めながら考える、ということなのだ。


答えはYes/Noではない。

様々な登場人物達の姿が、全部、答えなんだ。


生きていくことは、正解を辿るようなテストじゃない。
間違いながら、探しながら、必死で前を向いて今を生きることなんだ。


そんなことを、このドラマから教えて貰った気がします。


火曜の夜半、ふたご座に流星が降る夜。雲の上で、星が瞬いていることを信じて、眠ります。

おやすみ。よい夢を。
(勇ましいようなこと書いてるけど、実際は崖っぷち、お手上げモード^-^;)
コメント (3)
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吉岡秀隆&EMTG Music Festival&新江ノ島水族館=「流れ星」最高♪

2010-12-14 01:44:52 | 吉岡秀隆
わけわからんタイトルですみません。生きてます。眠いです。

話題その1:
さっき久しぶりに吉岡秀隆氏のオフィシャルサイトを覗いたら、近影?の写真が新しいものに変わっていた。

どこかの建物の中・・・ゆかしい風情の古い木の椅子。演壇。何だろう。
イメージ的には、「半落ち」の時の裁判所に似ている?

おいら、経験も想像力も貧困で、お手上げです。何はともあれ、後ろ姿の吉岡氏、表情は見えないが、凛とした雰囲気だ。
詳細は下記urlをご覧アレ。

http://home.catv.ne.jp/ff/show-p/yoshioka/news/news.html

何かのレポーター(旅人)なのか、それとも映画なのか。わからないけれど、何かが制作されつつあるようで楽しみです^-^
そういや、以前ここに来てくださった方が「撮影中」と一言コメント残してくださったことがあったような、、、
本当なら嬉しい♪


話題その2:
EMTG Music Festivalに参加した。
詳細は次号?!とりあえず今は、、、

"What a Wonderful World"最高。「母の唄」最高。

コブクロはもちろん、全出演者が最高に輝いていたステージだった。

阿部真央、凄かったっす。ギターも声も超迫力。アヴリルに勝てそうな娘が、ここにいたか、、、と度肝を抜かれました。
好きだぞ。応援する。明日、CDを買ってこよう。
それから、生で見て、JUJUが可愛いことに気づいた。この娘も唄凄いんだな。テレビで聴いてる時は「流行ってんなぁ」ぐらいに聴いていたが、今回生で聴いたら、CD聴きたくなっちまった(←単純)
NokkoとのFriends共演は何かわからんぐらい聴衆もテンション上がって感動しました。二人とも素晴らしい歌だった。(おいらFriendsの世界は昔からよくわからんくて「女子の歌」という認識しかなかったが、今回初めて「いい歌やな」と思いました。)

Nokkoはおいらより少し年上か。子育て中らしく、すっかり「母」の雰囲気を漂わせていたが、数曲歌っている内にだんだん表情が変わってきて、最後の曲の時は「20代のNokko」の目力が戻っていたのが印象的だった。歌声が薬師丸ひろ子みたいに癒し系になっていてびっくりした。良い声だなぁ。

Chemistryのダンスにも度肝を抜かれたんだ。バックダンサーズ?のシナジーにもびっくりした。
もしコブクロが、、、とか想像しそうになったが、寸前でやめて、目の前のパフォーマンスを堪能することにしました。
実際、すげーかっこよかったっす。

おいらミーハーなんで、ChemistryとかJUJUとか目の前で歌っているのを聴いてると、「テレビの人が目の前にいる」ということに何だかわくわくして盛り上がりました。


ああ、睡魔降臨。以下次号。
あと、もう少しだけ。


話題その3:
新江ノ島水族館に行った。クラゲの入ったワイングラスの塔(クラゲタワー?)は実在しました。
親子連れで混んでいて、さらに昼近くになったら、ドラマ「流れ星」のリサちゃん?という雰囲気の若い子があちこちに(笑)カップルできていました。月9効果すごいなぁ。

イルカと戯れたり、イルカのジャンプのすぐそばで立ち泳ぎしながら笑顔でシンクロナイズドダンスするイルカショーのお姉さんの健気さとプロっぷりに泣きました。
しかも、イルカショーの観客席から、海の向こうに富士山が見える、という構図が素晴らしかった。

「ふわふわ海月」(カスタードケーキかな?フジテレビ「流れ星」とのコラボ土産らしい。)と「江ノ島せんべい」を土産に買いました。海月のストラップも実物見て「おおっ」と思いました。(むろん、たとえ勢いでもそんなストラップをつける年ではないので、見るだけで十分でした(笑))

太平洋側の好天は素晴らしく、江ノ島はまるでハワイ(笑)のような日差し。春まっただ中、って感じの一日でした。

そして、今日の「流れ星」。

来週もう最終回か・・・今日の終わり方は少々心臓に悪いですが、ドラマの行く末を信じて、これからの一週間を過ごしたいと思います。
登場人物皆が、最後に幸せを感じられると良いなぁ。

今日のドラマでは、健吾とリサが流れ星を探しながら夜空を見上げて、会話している場面で感動した。深夜の水族館前の海岸。

いつ流れるかわからず、しかも一瞬しか流れない流れ星に祈るなんて、無理ではないか、と言うリサに、健吾はこういうのだ。
「それくらい強くずっと想っていれば、かなう、ってことなんじゃないかな」(という趣旨の発言を。。。)

そして、だから、健吾はリサに会えたんだな。健吾にとって、リサは流れ星なんだ、とふいに想った。

新江ノ島水族館で、壁にフジテレビの宣伝ポスターがいくつも貼られていて、おいらは初めてそのポスターを見たんだけど、2種類あって、1つはドラマの中のシーンを切り取ったもの(二人で海月を見ている構図)。
もう一つは、ドラマには出てこない構図。それは、海岸で健吾がウェディング姿で横たわるリサを抱きかかえている、というものだった。

その構図がシュールで、おいらには「海で拾った花嫁さんかぁ・・・」という「健吾=浦島太郎」な連想が起こってしまったのでした(爆)

だってさ。目を閉じて横たわるリサを抱きかかえながら、健吾はリサの顔をみるわけでもなく、真剣な表情で画面横を見てるんだ。
まるで、「拾ったこのコどうしよう」とでも思っているかのように。


空から降ってきた流れ星のような出会い。

そんな出会いを、あなたはどうしますか。そう、問いかけているドラマなのかもしれない。
このドラマには、人と人とのつながりが、優しく描かれ続けている。心が手を取り合っている場面が多いから、見ているとほっとするな。

来週を祈りつつ、そろそろ睡魔に服従です。

では、おやすみなさい。zzzzz

コメント (4)
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