Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

「大野屋總本店」の足袋と手拭い

2014-06-26 23:00:59 | 日記
出産をしてから着物を着る機会もぐんと減ってしまって、寂しい思いをしていた
この1年近くですが、そろそろ娘も生後9ヶ月を迎えて、自分の時間を持ったり、
日中夫に預けて数時間外出するのも難しくなくなってきたので、1歳になったら
着物でお稽古に復帰しようかと思っています

最近はあまり着ないからとずっと古いもので我慢していたのですが、また着物で
お稽古に復活する見通しが立ったので、やっと足袋を新調することに


いつも足袋をお願いしているのは、新富町にある老舗足袋屋「大野屋總本店」。
歌舞伎座に近いという場所柄か、御贔屓筋には多くの歌舞伎役者さんたちが名を
連ねていらっしゃいます

銀座にすぐ近くという好立地ながら、築90年近くは経つという味わい深い建物を
守り続けていらっしゃいます

最初にこちらにお伺いした時は型を取って足にぴったり合ったものを誂えて頂く
つもりでいたのですが、採寸の結果お店の定番として売られている、少し甲高な
「梅」というタイプの23cmでちょうど良いのでは、ということになりました

ただそれだと足首が少しゆるいので、こはぜを掛ける掛け糸の位置を調節して、
私の足にぴったりな足袋にして頂くことに。こはぜにも名前を彫って頂きます

たいていの足袋は足首が余りがちだったりどこか余ったりしてしまうのですが、
こうして届いた足袋は足にぴったり。それ以来こちらの足袋を愛用しています

私はお茶も日舞もしているので、それぞれのお稽古で足袋を使い分けています。
日舞には足がスッと長く綺麗に見えるように5枚こはぜを。お茶では足が痺れる
のを防ぐために4枚こはぜを履きます。

普段のお出かけには、やはり足が綺麗に見える5枚を選ぶことが多いですね


今回は普通の生地の5枚こはぜを2足、4枚こはぜを2足。そして冬の寒い時期に履く
ために、裏ネルのものをそれぞれ1足ずつ作ってもらいました。

注文をしてから約3週間ほどで届いたまっさらな足袋たち。たとえ足袋1足でも、
新しいものを下すと思うとウキウキしますね。来月のお出かけには早速下そうと
思っています


大野屋さんでは、足袋以外にも小物などを売っているのですが、可愛い手拭いが
あったのでいくつか買ってみました

表がガーゼ地で、裏がタオル地で出来た「おぼろ手拭い」は輪出しと大和鈴柄の
2種類を買いました。こちらは娘の枕カバーにかけて愛用している素材です

しっかりと厚めの二重ガーゼで出来た手拭いは小さな大和鈴柄。こちらは着物を
来ている時に娘をだっこする際、コートでカバーしきれない襟元にかけて、娘が
すりすりしたりよだれを垂らしたりしても大丈夫なように使います

どちらもとても手触りの良い柔らかい生地なので、娘の肌に優しいのが嬉しい。
柄も可愛らしいものが色々あったので、小さなお子さんのいる方にちょっとした
手土産でお渡しするのにも良さそうですね