明日は芒種。芒とは稲や麦などイネ科の植物の穂先にある棘状の突起のことで、
芒種はこうした植物の種を蒔くころです
初候である6/6~6/10は「蟷螂生ず」。
その字の通り、かまきりが生まれるころなのだそうです。6月6日といえば昔から
芸事の世界ではお稽古始めに向く日とされていますね。数えで6歳の6月6日から
お稽古事を始めると上手になるとか。母はその日にお茶のお稽古を始めたそう
次候である6/11~6/15は「腐草蛍と為る」。
ちょうど平家蛍(ヘイケボタル)が飛び始める時期ですが、昔は腐った草が蛍に
生まれ変わると信じられていたそう。この時期を逃しても、源氏蛍は7月中旬頃に
飛び始めますので、まだ蛍を見ることができますよ
末候である6/16~6/21は「梅子黄なり」。
青かった梅の実が熟し黄色く色づいてくるころです。ちょうどこのころの雨期を
日本では「梅雨」と呼びますね。語源は中国からだそうですが、やはり梅の実が
熟すころに降る雨だから、という説が有力だそうです
まだ青い頃に収穫した梅の実を氷砂糖やお酢と一緒に瓶詰めにして作る梅酢は、
実家では昔から夏の終わりの飲み物として、大人も子供も飲んでいました
夏のあいだは瓶を見るたび「まだかな、もうすぐかな」と楽しみにしていたのを
覚えています。今でも毎年作ってくれているので、少しおすそ分けしてもらって
飲んでいます。薄めれば娘も飲めるかな