Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

フランス料理教室【2016年6月】

2016-06-24 23:36:51 | フランス料理
今日は娘を保育園に送ったあと、フランス料理教室へ行ってきました


産前最後となるフランス料理教室ですが、今回のレッスンは6月~7月レッスンで
例年8月はお休み、そして今年の9月レッスンは以前私が受講したメニューだと
いうことで、新しいレッスンは10月からとなります

その頃にはいまお腹にいる赤ちゃんの慣らし保育が始まっているので、ちょうど
良くレッスンに参加することができそうで、一度も休むことなくレッスンに通う
ことができる見通しが立ったのが嬉しいです


今日のウェルカムドリンクは夏らしく赤紫蘇酢のソーダ割り。先生のお子様達が
この夏に作られたそうで、とっても優しいお味でした。私の実家でも毎年赤紫蘇
ジュースを作っているので、夏といえばコレ、といった味わいです



今日のテーブルコーディネートのテーマは夏の和モダン。暑い夏の合間に降る、
恵みの雨をイメージしたテーブルコーディネートだそうです。涼しげな色合いの
テーブルクロスに、黒と白でメリハリのある器を合わせて


ディスプレイコーナーには涼しげなドウダンツツジが大胆に活けられています。
我が家でも夏の間はリビングのコーナーに大きな花瓶でドウダンツツジを活けて
いますが、明るい緑がとても涼しげな雰囲気を演出してくれますね


さてお料理ですが、まずは前菜から作っていきます。前菜1品目は「玲瓏豆腐」。
こちらは江戸時代のベストセラー料理本「豆腐百選」に掲載されているもので、
暑い夏に良く合うお料理です

お鍋に粉寒天と水を入れて良く溶かしたら、水を当てて粗熱を取ります。



絹ごし豆腐は食べやすい大きさに切るか好きな型で抜いておき、流し缶もしくは
四角い容器に並べて寒天液を2mmほどの深さまで注ぎ、一度冷蔵庫で冷やします。
固まったら残りの寒天液を流しいれて再度固めれば、あとは盛り付けるだけ。

一度浅く寒天液を注いで固めることで、中のお豆腐が動かなくなります


続いてはごはん。夏らしい「新生姜ご飯」です。いつものフレンチは炭水化物は
パンを用意して下さっていますが、今日は和フレンチなので、ごはんなのです

新生姜は皮ごと千切りにします。お米・新生姜・薄口醤油・白ワイン・オリーブ
オイル・塩・水を合わせて焚きます。


続いて前菜2品目の「焼き茄子のマリネ」を作ります。ナスは皮ごとグリルで焼き
皮をむいて、容器に合わせて食べやすい大きさに切ります。



ボウルにレモン汁・オリーブオイル・しょうが汁・塩を合わせてドレッシングを
作って、ナスを和えて冷蔵庫で冷やし、食べる前に盛り付けたら千切りの大葉と
白ごまを飾ります。


続いて前菜3品目は「イカと夏野菜のマリネ」。イカは輪切りにして塩コショウを
したら、片栗粉をまぶして揚げます。イカを揚げるときは水分が多くて油が跳ね
やすいので、一度ボイルしておくと良いそうですよ

パプリカも同じ油で素揚げにし、オクラは塩ゆでし、プチトマトはヘタを取って
おきます。


ボウルに、バルサミコ酢・レモン汁・ニンニクのすりおろし・オリーブオイル・
塩コショウを入れて良く混ぜあわせ、ドレッシングを作ります。



全ての材料をボウルに入れてドレッシングと和え、器に盛り付ければ完成です。
イカの紫、パプリカやトマトの赤、パプリカの黄、オクラの緑など、色鮮やかな
夏らしい前菜が出来上がりました


続いてはメインの「鮎のコンフィ 胡瓜ソース」。コンフィとはフランス料理の
調理法で、肉や魚をオイルで煮る、保存食にも良く使われるやり方です。肉なら
調理後油につけたまま密封すれば、冷蔵庫で10日~2週間も持つそうですよ


今日は和フレンチなので、旬の鮎を使います。鮎は頭からしっぽまで食べられる
お魚ですので、今日の下処理はフンを出して軽く水洗いするのみ。

鮎のほかにはサンマや味などのお魚がコンフィに向くそうです


全体に強めに塩を振って30分ほど置いて、水気をふき取ったら耐熱皿に並べて、
魚がかぶる程度のオリーブオイルを注ぎ、ローリエ・ローズマリー・にんにくを
入れて100度のオーブンで3時間焼いたら、粗熱を取り冷蔵庫で一晩休ませます。

焼きあがってすぐはまだ味が落ち着いていないのだそうです


一晩おいた鮎のコンフィを使って、前菜4品目の「鮎のリエット」を作りますね。
鮎のコンフィと室温に戻した無塩バターをブレンダーにかけて、型に流しいれて
冷蔵庫で冷やすだけ。とっても簡単にできる一品です

今回はコンフィを頭からしっぽまで丸ごとミキサーにかけていますが、気になる
場合は頭やしっぽ、太い背骨などは外してからでもOKです

また、無塩バターではなくクリームチーズで代用しても美味しいそうですよ


冷えたリエットを切り分けて器に盛り、あんずジャムを添えれば完成です。肉や
魚のリエットに甘いジャムを添えるのはフレンチでは良くある食べ方だとか


鮎のコンフィのほうですが、こちらは食べる直前にオイルから取り出して、軽く
塩を振って、フライパンで両面がきつね色になるまで焼きます。オイルが次から
次へと出てきて跳ねるので、ペーパーでこまめにふき取るのがポイント


鮎は「キュウリウオ」科の魚で、胡瓜のような香りがするため、胡瓜との相性が
とても良いそうで、今日は胡瓜・オリーブオイル・塩をブレンダーにかけて作る
きゅうりソースを添えて頂きます。


最後にデザートの「甘酒とオレンジとヨーグルトのジェラート」を作りますね。
オレンジは皮をむき適当な大きさに切ります。甘酒はストレートタイプではなく
濃縮タイプを使います。


オレンジ・甘酒・ヨーグルト・水で戻したチアシード(なくてもOK)をミキサーに
かけて全体が滑らかになるまで回します。



冷凍庫で数時間凍らせたら一度取出して、もう一度しっかりと滑らかになるまで
ミキサーにかけたら、再度冷蔵庫で凍らせれば完成です


お料理が出来上がったところで、冷やし固めた玲瓏豆腐を切り分けて器に盛り、
酢醤油をかけて完成させます。


ご飯も器に盛り付けて、千切りにした大葉と茗荷を飾り、白ごまをかけて完成。



こうしてと~っても涼しげで夏らしい和モダンのテーブルが出来上がりました。
長方形の折敷を少しずらして並べることで、まるで八つ橋のような雰囲気に


前菜1品目は「焼き茄子のマリネ」。と~っても簡単に出来るのに、素敵な器に
盛り付けるだけできちんと見えるのが不思議ですね


前菜2品目は「イカと夏野菜のマリネ」。彩りがとってもきれいで印象的な前菜。
パプリカやイカを一度揚げてあるので、マリネ液の浸透がとても良いのですね


前菜3品目は「鮎のリエット」。メインを少しアレンジしただけで作れる1品は、
作る側にとってはうれしいレシピです。コンフィとジャムの相性もばっちり


前菜4品目は「玲瓏豆腐」。こちらは完全に和のお料理ですが、見た目も涼しく
素敵なので、全体に良くマッチしています。本体には何も味付けをしていない
ので、酢醤油のかわりに黒蜜をかければデザートにもなりますよ


メインは「鮎のコンフィ・胡瓜ソース」。低温で3時間じっくりコンフィされた
鮎は頭からしっぽまで柔らかで、胡瓜のソースもぴったり合っていました


ごはんは「新生姜ご飯」。ほんのちょっぴりの調味料を入れて新生姜とお米を
焚いただけなのですが、とても美味しくてびっくりしました。ほんのり甘さを
感じるのは、オリーブオイルが入っているからでしょうか


デザートは「甘酒とオレンジとヨーグルトのジェラート」。甘酒らしい風味は
残りつつ、オレンジとヨーグルトの爽やかさも加わって、とても食べやすい、
さっぱりとしたジェラートでした。これなら子供も喜んで食べそうですね


今日のお茶は和フレンチのメニューに合わせて、一保堂の煎茶「芳泉」です。
一保堂は濃茶や薄茶しかなじみがありませんでしたが、お煎茶も色々とあるの
ですね。出産したらお茶も色々飲めるので、お煎茶も飲み比べてみたいです。

今日もとっても楽しいレッスンでした。また10月のレッスンが楽しみです