今年はあまり寒くならないのでまだあまり年末といった雰囲気ではないですが、暦の上ではどんどん年末が近づいてきています
全国各地で年末の風物詩といわれる行事が行われる時期ですが、東京・浅草では江戸時代から続く年末の風物詩「羽子板市」が今日から行われます
正しくは浅草の「歳の市」という年の最後に立つ市ですが、もともと正月用品や縁起物などを売る市だったのが、東京では昔から女の子が生まれると初正月には羽子板を贈る風習があり、その羽子板を売る店が立ち並ぶようになりました
今では売られているのはほとんどが羽子板というこの「羽子板市」。人気なのはやはり古典的な舞踊ものや姫を題材とした華やかな羽子板ですが、その年だけのものとして、その年に流行ったものを題材としたユニークなものもあります
羽子板市では、ある程度の羽子板の値段は決まっているものの、数千円くらいなら値段の交渉が可能です
ですが、ここでは江戸っ子の粋なやり取りが肝心。交渉して安くなったぶんを「ご祝儀」としてお店に渡すと、お店の旦那さんが、威勢の良い掛け声とともに、縁起の良い三本締めの手打ちをしてくれます
どちらも得した気分になる、とっても楽しいやりとりなのです
年末らしい賑わいを感じられる、とても楽しい行事です